読書、ニュース・SNSのチェックをはじめ、インプットは多ければ多いほど良い。そう考える人も多いだろう。しかし実は、インプットはある種の逃避行動になりうる。
そう語るのは現役会社員・副業講師の滝川徹氏。今回は、滝川氏の著書『ちょっとしたスキルがお金に変わる「副業講師」で月10万円無理なく稼ぐ方法』より、アウトプットを増やす秘訣について、再構成してお届けします。副業に時間を使うためには本業の効率を上げて働く時間を減らさないといけない。そう考える人も多いだろう。しかし実は、効率を上げても働く時間が減るとは限らない。
あえてインプットを減らしてみよう
情報発信をはじめとして、セミナー講師としての活動の時間を増やすためには働く時間を減らすことが大切ですが、それに加えて、もう一つ意識してほしいことがあります。それはインプットの時間を減らすことです。
インプットとは、たとえばニュースサイトを見たり、SNSをチェックしたり、読書、YouTubeを見たりする時間です。なぜインプットの時間を減らしたほうがいいのか。それはインプットに時間を費やしすぎると、アウトプットする時間が確保できないからです。
これは、セミナー講師として自身の知識をアウトプットしようとする場合でも同じです。昔の私は読書に時間を費やしすぎたため、アウトプットができなかったのです。
皆さんが自分の思うようにアウトプットできるなら、今のペースでインプットを続けていただいてもかまいません。しかし、昔の私のようにアウトプットする時間がないと感じるなら、インプットにかける時間が多すぎないか、一度チェックしてほしいのです。
アウトプットしないと人生は前に進まない
どんなにインプットをしても、アウトプットしなければ意味がありません。しかもアウトプットしなければ、人生は前に進みません。昔の私はインプットすることでアウトプットをサボっていたとも言えるでしょう。
私は「学んでいることで自分の人生が前に進んでいる」と勘違いしていたのです。今の私はあえてインプットの時間を1日1時間以内に収めるようにしています。そうしないとアウトプットする時間を確保できないからです。
この話を昔の私にすれば「でも、今の自分には価値のあるアウトプットをする知識がない」「自信がない」「だからもっとインプットが必要だ」。そう言うでしょう。皆さんもそう思うかもしれません。
しかし信じてください。1日1時間インプットすれば十分です。それ以上インプットするより、アウトプットに時間を費やしたほうがずっと早く人生を変えることができます。
先ほどから書いている通り、アウトプットしないと人生は前に進まないからです。
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滝川 徹(時短コンサルタント)
1982年東京生まれ。Yahoo!ニュース・アゴラで執筆記事が多数掲載される現役会社員・時短コンサルタント。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけにタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』『ちょっとしたスキルがお金に変わる「副業講師」で月10万円無理なく稼ぐ方法(日本実業出版社)』他。
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編集部より:この記事は「シェアーズカフェ・オンライン」2024年6月7日のエントリーより転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はシェアーズカフェ・オンラインをご覧ください。