28日に、異例づくめの米国大統領選テレビ討論会が開催されました。1960年にテレビ討論会が初めて開催されて以降、二大政党の正式な候補者が決まる党大会後、または大統領選の投開票日の直前に実施されることが慣例でした。しかし、既に本選モードに入っているトランプ前大統領とバイデン大統領の意向もあり、その慣例が破られました。
本日、大統領選テレビ討論会。CNN主催、6月開催と異例づくしです。4年前、非難の応酬で論争にならない「学級崩壊」に陥ったため、発言権のない候補のマイクを強制的にオフにし、目に前のランプの色で残り時間を通知。トイレ休憩(CM)も2回とる高齢者にも優しいシステムを導入 https://t.co/0CdgCM8gcn
— 大越匡洋/ Masahiro Okoshi (NIKKEI) (@okoshi_nikkei) June 27, 2024
今回の討論会の最大の敗北者はバイデン大統領以外に考えられません。討論会中のバイデン氏は老いを感じさせる場面が幾度もありました。
バイデン氏は息子がイラクで亡くなった後に大統領選に出馬したと述べている。彼の息子はイラクで死んでいない。兵役を終えて数年後に癌で亡くなった。pic.twitter.com/JYlo7EwF3N
— 髙安カミユ(ミジンコまさ) (@martytaka777) June 28, 2024
見るに耐えられない場面も多々ありました。
Biden: "Making sure we make every single solitary person eligible for what I've been able to do with covid, excuse me, with umm dealing with everything we had to deal with. Look, we finally beat medicare."
Trump: "Well he's right. He did beat medicaid. Beat it to death." pic.twitter.com/FL152ERLiR
— Greg Price (@greg_price11) June 28, 2024
バイデン氏:「私がコロナ対策で、いや、いや、対処しなければならなかったすべての問題に対処してきたように、すべての人が確実に保険の対象になるよう努める。ほら、ついにメディケアを打ち負かしたじゃないか。」
トランプ氏:「彼は正しい。彼はメディケイドを打ち負かした。徹底的に打ち負かした。」
あまりにバイデン大統領のパファーマンスが酷かったことに、普段はバイデン氏を支持しているCNNやMSNBCなどのリベラル系メディアのコメンテーターも言葉がありませんでした。
HAPPENING NOW: The media is in an all-out panic after the debate.
– A ‘balding’ Joy Reid says her phone didn't stop buzzing during the entire debate.
– Nicolle Wallace says conversations about replacing Biden will start tomorrow.
– Van Jones says he is "in pain" and nearly… pic.twitter.com/oaQCIdYd2x
— Collin Rugg (@CollinRugg) June 28, 2024
今起きていること:討論会後、メディアは大パニックに陥っている。
– 禿げかかったジョイ・リードさんは、討論会の間ずっと(バイデンのパフォーマンスに発狂している民主党関係者から)携帯電話が鳴り続けていたと語る。
– ニコル・ウォレス氏は、バイデン氏が他の大統領候補と交代することに関する話し合いが明日から始まると述べた。
– ヴァン・ジョーンズは「(バイデンを見ているのが)痛い」と言い、泣きそうになった。
– ジョン・キング氏は、民主党は全面的にパニック状態にあり、バイデン氏の退陣を望んでいると述べている。
CNNの討論会特番に出演しており、元オバマ政権関係者でもあるジョーンズ氏は、涙ながらにバイデン氏は大統領選から撤退するべきだと発言しました。
CNNのヴァン・ジョーンズ、バイデンに選挙戦からの撤退を要求: 「今、彼に別の道を検討してほしいと願う人はたくさんいるだろう…それは私たちがジョー・バイデンに求めていたことではない。多くの人々にとって個人的に苦痛だ」
バイデン氏は風邪をひいていたこともあり、声がかすれており、弱々しいイメージを有権者に見せてしましました。
バイデン氏は風邪をひいていると大統領に近い人物がアクシオスに確認した。討論会が始まったときは彼の声はかすれていたが、夜が更けるにつれて強くなっていった。
民主党はまだ選挙前の党大会を開催しておらず、今からでも候補者を変えることは理論上可能です。これから民主党内におけるバイデン降ろしは本格的になるのでしょうか?
今日の米大統領候補討論会、党大会の前だというのが鍵になりそう。今日のバイデンのパフォーマンスを見れば、トランプに勝てないという恐怖が民主党を覆うだろう。正式な候補者の指名は党大会。異例のバイデン降ろしが起きるかもしれない。
— Kazuto Suzuki (@KS_1013) June 28, 2024
われわれは現実を直視しなければなりません。
国際政治学者の方々も、隠れ親露派バスターズの方々も、現実を直視しないといけない。 https://t.co/YPiGvF85Wr
— 篠田英朗 Hideaki SHINODA (@ShinodaHideaki) June 28, 2024
それでも民主党は現実を受け入れたくないようです。
今夜の討論会の勝者😎