海外旅行最大の危機は「電源喪失」

想定外のことが色々と起こるのが、海外旅行の醍醐味の1つです。しかし、今回のギリシャとトルコの旅行では、飛行機遅延と欠航の波状攻撃に笑うしかありませんでした。

これまで乗った5回のフライトのうち、1つは欠航になり、3つが遅延しました。

イスタンブール空港からアテネ空港への欠航便は、振替便が深夜1時40分になり、空港のラウンジで約7時間待たされました。

また、3回は遅延のうち、サントリーニ島からアテネの便は2時間近く遅れて、イスタンブール空港への乗り継ぎに失敗。午前4時便に振り替えになりました。その手続きを深夜1時からする必要があったため、空港で夜を明かす「ターミナル状態」になりました。

空港に早朝までいることになって、最初に心配したのが、携帯とWi-Fiの電源です。

ALEKSEY SHVEDOV/iStock

航空会社のラウンジに入れれば、コンセントを使うことができ、心配はありません。しかし、次のフライトがブッキングできていない状態だったので深夜まではラウンジに入れず、空港の飲食店で時間を潰すしかありませんでした。

アテネ空港で何とか見つけた24時間営業の電源確保できるお店はバーガーキングでした。壁面にUSB端末が設置され、そこから携帯とWi-Fiに充電をすることができました。

Wi-Fiも空港のフリーのWi-Fiが使えれば何とかなりますが、常に使えるとは限りません。

そもそも携帯が電源喪失すると、連絡が一切できなくなってしまいます。

バッテリーのバックアップなど、それなりに準備はしているつもりでしたが、充電時間がないと間に合わないこともあります。

今回は、バーガーキングでワッパーとビール(写真)を注文して急場をしのぎ、深夜1時にオープンした航空会社カウンターで朝4時の飛行機を予約。ラウンジで2時間ほど仮眠して、無事にイスタンブールに早朝到着できました。

合流する予定だったトルコ人の友人に連絡し、朝8時30分発のカッパドキア行きのフライトを当日予約してもらい、イスタンブール空港で落ち合い、効率よく乗り継ぎ。奇跡的に午前中に到着できました。

当初の予定より3時間ほど遅れましたが、現地でレンタカーを借りて、何とかカッパドキアの奇岩観光もコンプリートできました。

パスポートとクレジットカードさえあれば、海外旅行は何とかなると思っていましたが、スマートフォンとWi-Fi端末も必須リストに入れとかなければなりません。

そして「電源喪失」しないための強力なバックアップバッテリーも早速買おうと思いました。

本日の深夜にイスタンブール経由で日本に帰国します。最後くらいは遅延しないで乗れるよう今から祈っています。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年7月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。