JR貨物の貨物列車の運行が再開:検査データの改ざんは2014年から?

JR貨物は、車両部品の不正が発覚し、全列車の運行を一時停止していましたが、運行を再開しました。不正は車輪と車軸の組み立て時に作業のデータを改ざんしていたもので、少なくとも10年前から繰り返されていたということです。

JR貨物HPより

JR貨物は、既に不正が確認された564両の車両に加え、不正の有無が確認できていない300両の車両が新たに見つかったことを11日の会見で明らかにし、会社は全ての貨物列車の運行を一時停止しました。

ヤマト運輸や佐川急便などの運送会社で配達の遅れが発生し、トラックや船舶への輸送手段の切り替えが行われるなど、物流業界に大きな影響を与えました。

2024年7月にJR新山口駅で発生した貨物列車の脱線事故をきっかけに、列車の組み立て作業の確認中に社員から不正の申告がありました。脱線した貨車では車軸の折損が確認されました。

犬飼社長は、安全輸送に必要な費用は削減すべきでないと強調し、もし現場社員が不正に至る考えを持っていた場合、それを是正するためにコンプライアンス教育を進める必要があると述べています。