美は、髪(神)との対話から始まる。外面美容法と内面美容法を統合、あなたが本来もつ美しさと魅力を引き出す画期的な「ビーワン」活用法とは?
「マザーアースと一つになる 水美容ピュアメソッド」(小川みどり 著)ヒカリランド
[本書の評価]★★★(70点)
【評価のレべリング】※ 標準点(合格点)を60点に設定。
★★★★★「レベル5!家宝として置いておきたい本」90点~100点
★★★★ 「レベル4!期待を大きく上回った本」80点~90点未満
★★★ 「レベル3!期待を裏切らない本」70点~80点未満
★★ 「レベル2!読んでも損は無い本」60点~70点未満
★ 「レベル1!評価が難しい本」50点~60点未満
心の状態が髪の艶に現れる
著者の美容室はマンツーマンで行うである。他に聞いている人もいないので誰にも話せないようなことをぽつりぽつりと口にするそうだ。
「美容師というのは人の後ろが『表舞台』なので、人からは見えない場所でお客さまの美を整えることが使命です。お客さまが鏡に映るご自身をご覧になって、髪と心が心地好く変化したら、不要となった荷物は置いて、新しい自分に出合えばいいのです」(著者)
「誰にも話さずに抱えてきた分、ひとりで視野が狭くなっていることもあります。話しなから、お客さまがご自身との対話を深め、新しい視点が生まれたり発見があるようです。心の内側は見た目にも影響します。くせ毛や髪がまとまらないといったお悩みをお持ちの方の中には、お手入れをいくらしても結果が出ないことがあります」(同)
心の中に抱えているモヤモヤがあると美髪から遠のいていくと著者は言います。
「外面からの相応しいアプローチで、内面に潤いを届けましょう。女性を見てきて感じるのは、自分の心に蓋をしている女性の多さ。渇望する命に光を与えるのは自分自身です。髪のコンディションから、心の内を知ることもできます。自分を知ると自己受容が起き、自分の深い内面と出会うことができるのです」(著者)
頭皮を清潔にしないといけない
女性のみならず、男性のケアケア意識も高くなっている。とくに、薄毛問題は深刻である。気がつくと支配下に置かれる。薄毛を自覚し始めると、ヘアスタイルで隠そうとする。しかし、身近な人からの指摘はショックが大きい。
ヘアケア商品を販売する番組では「薄毛は皮脂が原因」と主張するが、皮脂を過剰に落とし過ぎると一層補うために皮脂を分泌することになる。つまり、過剰皮脂の原因になる。
知人は増毛サービスを提供する某社のサロンで、頭皮の毛穴を見せられながら次のように言われた。「皮脂で汚れていますね!」。言われるまま、ヘッドスパで皮脂を取り除いた後には次のように言われた。「皮脂を取り除いたので地肌が赤くなりました。これで育毛剤も浸透しやすくなります。血行が良くなった証拠ですよ!」と。
ところが、皮脂を取り去るケアを每日していると頭皮にダメージを与えてしまう。頭皮が脂っぽい、頭皮が臭う、頭皮がかゆい、頭皮が赤い、フケ症。これらは皮脂を取って頭皮を清潔にし過ぎる習慣が原因であるとも言われている。
私たちも、抜け毛のメカニズムやヘアケアの実態を知ることが必要である。髪の毛にとって大事なことは何か?さらに、自分に合った育毛方法を見つけることが望ましい。早い時期に取組むことで、不安は軽減されていくはずである。
尾藤 克之(コラムニスト・著述家)
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