三連休中日の9月15日。久しぶりに京都を訪ねました。
もういい加減多少は涼しくなってるだろうと思って行った京都でしたが、この日の最高気温は35.6℃で猛暑日。なんでもこの日で京都の猛暑日は今年50回目。熱帯夜もすでに56日目だそうで、どこかの大リーグ選手より早く「50&50」を達成したと話題になっていました。
これは他の観測点にはない記録だそうで、やはり京都がそれだけ暑い町だということですね。じき他の町も記録を塗り替えていくんでしょうが。
まだ少し早かった梨木神社
そんな京都でも少しずつ秋はやってきているようです。今回は萩の花が有名な二つの寺を歩いて訪ねてみました。まず最初に訪ねたのは京都御所の東隣にある「梨木(なしのき)神社」。9月21日からの三連休に萩まつりが開かれる京都きっての萩の花の名所です。
境内に入りました。残念ながら萩はまだ咲きはじめのようで探さないと花が見つからない状態。やはり萩は彼岸の頃が見ごろのようです。その中でも早咲きの花を探して写真に収めます。
本当にまだ咲きはじめの状態で、本来の枝に連なるようにして咲く萩の花を見るにはまだ早い感じでした。
そんな中、神社の奥に少しだけ先連なっている場所がありました。
実は梨木神社は境内の中にカフェがあります。今回は寄っていないのですが、5月に近くに来た際にここで休憩しました。
神社の木々をカフェの縁側で眺めながらコーヒーを楽しめます。ゆったりした自分時間を過ぎしたい方にお勧めです。
看板に偽りなし!こちらは見ごろを迎えた常林寺
梨木神社から少し北に向かって歩きます。やってきたのは鴨川デルタ。今日も飛び石を渡る人たちで賑わっています。京都の休日の代名詞的な光景です。
鴨川を渡ってやってきたのは常林寺。京阪出町柳駅のすぐ脇にある小さなお寺で、 かつては勝海舟の宿坊になった歴史もあります。看板に「萩の寺」と書かれているとおり山門の向こうに萩の枝が通路を遮らんがごとく伸びています。
こちらは梨木神社に比べると花が咲き進んでいました。同じ花なのに咲くタイミングが違うのは不思議なものです。
枝に小さな花がいくつも連なり萩本来の魅力を見せつけてくれています。花のシャワーを浴びながら境内を進みました。
定林寺では白花種も萩も見ることができました。
常林寺では敬老の日に「萩供養」が行われるそうで、萩の時期に本尊である阿弥陀三尊像の公開などもされることがあるそうです。常林寺は萩の花と常にともにあるお寺です。
おわりに
百人一首などにも歌われ、古来から日本人に親しみのある萩の花。繊細さとともにナチュラルさを併せ持つことで多くの人を魅了してきました。野生種も多く、この時期になるとそこかしこで見かけることも多いですが、きちんと整えられて寺社の中で眺める萩は一味も二味も美しさが違います。
まだまだ暑い最中ですが萩の花を眺めて秋の萌芽を感じてみてはいかがでしょうか。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年9月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。