14日、中国が台湾を囲む形で大規模な軍事演習を実施しました。近年、中国は台湾への威圧を念頭に軍事演習を頻繁に行っており、回数を重ねるごとにより実戦を想定した内容になっているとの指摘があります。
【中国軍 台湾を取り囲み軍事演習】https://t.co/HcbTBlRR3o
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) October 13, 2024
聯合利剣-2024Bが頼清徳の双十節演説に合わせて実施。東部線区が早朝5時に発表したこと、台湾の主要港湾の封鎖や海上・陸上への打撃が主要シナリオに組み込まれていることが注目点。5月の聯合利剣-2024Aよりも「実戦」的要素を意識しているようです。 pic.twitter.com/dB8VPsCFN2
— 増田 雅之 (Masayuki MASUDA) (@MasaNIDS) October 14, 2024
今回の中国軍の演習は台湾の頼清徳総統の演説に対抗する意味合いがあると見られています。
頼氏は10日の演説中に中国が重視している「一つの中国」原則を否定する発言をしており、台湾が実質的な「国」であることを示唆しました。台湾を自国の領土の一部だと認識している中国としては許容できない発言であり、今回の演習に踏み切りました。
中国、台湾周辺で軍事演習 - 頼総統演説に対抗措置https://t.co/Chbpfl4mGH
— 共同通信公式 (@kyodo_official) October 13, 2024
しかし、軍事のエキスパートによれば、中国が近いうちに台湾侵攻を計画している兆候は見られないようです。逆説的に、大々的に行われている軍事演習は中国人民解放軍の準備がまだであることを示しています。
中国軍が台湾周辺で軍事演習を実施している。威圧のためだ。演習は簡単な準備でできるが実際の侵攻はそう簡単にはいかない。ホテルで1千人のパーティーをやるのにも2か月や3か月くらいの準備期間を必要とするだろう。侵略を行う場何百機の戦闘機などが飛び、何百隻の艦艇も動く。更に何万人の兵士も動…
— 田母神俊雄 (@toshio_tamogami) October 14, 2024
前から繰り返しつぶやいているが、中国が公表してやる台湾周辺での軍事演習は政治目的なので深刻ではない。むしろ公表せずやっている軍事演習は軍事目的なので、深刻。
— Tetsuo Kotani/小谷哲男 (@tetsuo_kotani) October 14, 2024
米軍関係者などによると、中国は2027年までに台湾侵攻を完遂するための能力を確保する可能性があると見られています。
デービッドソン司令官が「6年以内に台湾有事があるかもしれない」と言い出してるのは、おそらくですが本当に2027年までに戦争があると考えているというよりは、対中国戦用で開発中の新型中距離ミサイルの実戦配備を急かす意味合いが大きいと思います。LRHW、CPS、ARRWの開発状況と照らし合わせればいい
— JSF (@rockfish31) March 10, 2021
1月末、フィリップ・デービッドソン前インド太平洋司令官と面会し、1時間程度意見交換しました。デービッドソン氏は21年の米上院で台湾有事について「今後6年以内に脅威が顕在化する」と証言した方です。「ゼロコロナからウィズコロナへの転換の失敗で若干の時間的幅の変化はあるにせよ(証言)→続く pic.twitter.com/HFeL1Gz8Nl
— 甘利 明 (@Akira_Amari) February 14, 2023
生前の安倍首相は自衛隊幹部に対して日本は「中国に勝てるのか」と問いかけていたようです。この発言は日本政府内で中国が台湾侵攻を行う可能性が高く見積もられていることを示しています。
「君たち、中国に勝てるのか」との安倍元首相の言葉を冠した本が出版。安倍政権の兼原信克国家安全保障局次長や岩田清文元陸上幕僚長らの共著。習近平氏に「私の島に手を出してはいけない。私の意志を見誤らないように」と伝えていた安倍氏。その存在自身が抑止力だった。 https://t.co/mhyLPAWDOS
— 門田隆将 (@KadotaRyusho) January 13, 2023
台湾有事が起これば、日本は自動的に交戦国となることが確実視されています。
石破首相が今年の衆院選、来年の参院選で勝利すれば、2027年まで任期が続きます。その間に有事に直面した場合、日本は中国に「勝てる」ことができるのでしょうか?