黒坂岳央です。
10月29日、アメリカアップルはM4チップを搭載した新型Mac miniを発表した。同じ時期にiMac、Macbookproも発表されているが、ひときわ注目度が高いと感じるのがこのMac miniなのである。
Mac miniは直近では、第8世代Intel Coreプロセッサ機が2018年11月、M1チップ機が2020年11月、M2チップ機が2023年1月と頻度高く発売している。だが歴代のminiと比べても今回はひときわ反響が大きい。特にアップル商品をこぞって使うYouTuberやITジャーナリストたちの反応が違うように感じられた。
一体、今回のM4チップ搭載機は何が違うのか?
小さく、軽くなった
最大の注目度、それははなんといっても小さく軽くなったことである。歴代のminiはほとんど似たようなサイズ感だったが、今回のM4機は驚くほどの小型化、軽量化に成功している。非常にパワフルなスペックでありながら、なんと0.67kgであり、世にあるどんなノートPCよりも軽くそして小さい(UMPCなど特殊なものを除く)。
バッテリー駆動せず、USB給電に対応していないためノートパソコンのように持ち運びができないように思える。だが、これほど小さくて軽ければ外出先でモバイルディスプレイや宿泊先のテレビなどに繋いで使うことができる。
また、コンパクトサイズであるため、普段遣いでもディスプレイの背面に取り付ければ、デスクの上をスッキリさせることができる。
ただマシンパワーが強力になっただけでなく、コンパクト化を目指したことは革新的だ。iMac、Macbookとは違う、第3のMacとしての立場を確かなものにしただろう。昨今、Windowsで中国メーカーがミニPCを出して話題を集めていたが、本機はその対抗馬になるだろう。
安くてパワフル
通常、これほどコンパクトなPCであれば値段は高く、高い性能も期待できないのが普通だ。ましてや動画編集やスタンドアロン版のAIを使うのは難しい。しかし、今回のMac miniは「小さいのにパワフルかつ安い」というウルトラ技を出してきた。
今回のMac miniは、10コアCPU、10コアGPUを搭載しているので動画編集など負荷が高い作業にも対応できる。ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングもサポートしている。Apple Intelligenceにも対応しており、この性能の高さには驚くしかない。
さらにこれだけの高性能で昨今は円安にも関わらず、10万円を切る構成モデルもあって初見で目を疑ったほどだ。
ただしMac miniはディスプレイやマウス、キーボードなどがなく、別途買い揃える必要がある。Macデビューする初心者はこの点に注意が必要だ。
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今回のMac miniは歴代のMacを追い続けてきたMacに詳しいアップル信者(蔑称ではなく、尊称としてのギーク的意味合い)ほど絶賛するようなすごいマシンだ。単にパワフルでお値打ち価格と言うだけでなく、部屋がスッキリする。それにより、ミニマムかつ効率的なPCライフを手に入れることできるだろう。
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