久しぶりに新大久保に出かけました。新宿駅と高田馬場駅の間にある地味な駅ですが、駅前の商店街には平日の昼からたくさんの人がいてごった返しているのに驚きました。
以前昼飲みに出かけた御徒町・上野エリアよりも、人出が多いかもしれません。
そして、特徴的なのが男性よりも女性が圧倒的に多いことです。
このエリアはコリアンタウンとして、20年前にドラマ「冬のソナタ」のヨンさまブームで人気スポットとなりました。その後も東方神起やK-Popアイドルなどが次々と登場し、ファンの人たちが集まる場所となっています。
私が今回新大久保に出かけたのも、ネットフリックスのドラマ「黒と白のスプーン」を観たのがきっかけです。
ドラマの中で登場するリアルな料理人のお店に行ってみたいと思い、審査員として登場しているペクジョンウォンさんが経営するセマウル食堂に行ってみました。
店内はほぼ満席で、空席ができると、次々と新しいお客さんが入ってきます。ここもやはり女性客比率が高いです。
マッコリを注文し、厚切りのサムギョプサルを注文すると大量の豚肉が出てきて、炭火でお店の人が焼いてくれます。特製ソースをつけて、エゴマやサンチュに巻いて食べると、本場の韓国の香りがして美味しかったです。
駅前の大通りには韓国のファストフードを求めて行列をしているお店もたくさんありました。スイーツ系のお店も多く、手軽な価格が人気の理由です。
味も大切ですが、人気店になるにはそれよりもいわゆるインスタ映えするような料理を提供する。そしてタレントや有名人に来店してもらいSNSで拡散することが必須のようです。
日本人を惹きつけるエンターテイメントを次々と提供する韓国文化が発展を続ける限り、街の熱気は衰えることがないでしょう。
ただし、現在やってくる若年の女性客だけではなく客層の幅を広げていくことが課題です。若年の女性客は移り気で客単価もそれほど高くないからです。
個人的な希望としては、ジャンキーなファストフード系より材料や調理法に拘った本格的な韓国料理のお店が出てきて欲しいと思います。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年11月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。