フィリピン不動産に追加投資を始める訳

投資家コミュニティ資産設計実践会メンバーとフィリピン視察に行って、新たに物件を購入することにしました。10年前に購入したボニファシオグローバルシティーの物件に続き2つ目になります。

今回購入するのはオブザーバトリーという野村不動産がマニラで手掛ける第2弾のプレビルド物件です(写真)。

野村不動産はフィリピンの中心部ボニファシオグローバルシティーでシーズンズという高級物件を販売し、ジャパンクオリティーを前面に押し出して大成功しました。低層階に三越が入っている物件です。

それに続くのが今回の物件になります。投資金額は1番狭いスタジオタイプで、日本円で2500万円位からになります。

この物件は2030年の完成予定になっており、支払いは分割で可能です。

私が選択しようとしている支払いパターンは、頭金を10%、10%を65回払い、そして引き渡し時に残りの80%という方法です。

今回購入したのは物件金額が約6000万円です。

この物件の場合、

頭金 600万円
5年と5ヶ月の65回分割払い 約10万円/月
引き渡し時(2030年)4800万円

となります(金額は為替の変動を考慮しない概算)。

もし今後6000万円の販売価格が7200万円に20%上昇したとすると、1200万円の利益となります。

ただし、完成前であれば支払った金額は1割から2割ですから、レバレッジが効いています。

例えば20%の支払いが終わっていたとしても、総支払い額1200万円に対し利益が1200万円ですから、投資利回りは100%になります(手数料、税金考慮前)。

為替レートやフィリピン経済の成長率、物件価格の推移など不確定要因もありますが、リスクを取る価値があると考えました。

自分の資産を日本とフィリピンのどちらに置いておいた方が安全か?

リスクの高い新興国ですが、円安のリスクを考えると、成長率の高いフィリピンの方が実はリスクが低いのかもしれません。

自分の国の通貨で資産を保有するのがリスクというのは何とも悲しい現実ですが、最悪の事態の前にきちんと資産の置き場所を最適化しておきたいと思い今回の投資の決断に至りました。

「賢人は最善を望みながら、最悪を覚悟する」ということわざ通り、最悪の事態に備えることが大切です。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年11月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。