老後の楽園生活に必要な「60歳から毎月20万円入る術」

内藤 忍

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2009年に幻冬舎から出版した本のタイトルは「60歳までに1億円つくる術」(写真右)でした。現在執筆中で、9月10日に発売予定なのが「60歳から毎月20万円入る術」(仮タイトル、写真左)です。

前作は10回近く増刷を重ねるヒット作になりました。25歳から40歳までの人が60歳までに1億円の金融資産を積み上げる具体的な方法を提示したのが、読者に支持されたのだと思います。

今回の書籍は、1億円というストックの資産を目指すのではなく、毎月20万円というフローの「仕組み」を作るための具体的な方法を提示するのが目的です。不動産の運用利回りを4.5%、金融機関からの借入金利を1.5%として、40歳で資産ゼロから20年で、ローンの無い不動産を6000万円保有するにはどうしたら良いか。簡単ではありませんが、やる気になれば不可能ではないことをシミュレーションしました。

ストックからフローへ転換した理由は、この数年間に2つの変化があったからです。

1つは、投資環境です。リーマンショックで世界的な金融危機が起こり、先進国の金融緩和の影響で、金融資産の期待運用利回りは低下しました。現在も、金融緩和は続いたままで、金融資産だけで資産運用するのは、リスクとリターンを考えれば割に合わない状況になってきています。株式、債券という伝統的な投資対象から、さらに広い視野で投資を考える必要があるのです。

もう1つの変化は、私自身の変化です。2009年には40代半ばだった私も、今や50代に突入し、自分の仕事に対するリスクを少しずつ意識するようになりました。独立してからの仕事はありがたいことに極めて順調ですが、何が起こるかわかりません。体力的にいつまで納得できる仕事ができるかも不確定ですし、いずれ仕事の量を意識的に減らしていく可能性もゼロではありません。

そうなると、必要なものは、使ったら減ってしまう「まとまったお金」ではなく、お金がお金を稼いでくれる「仕組み」です。

自分自身でここ数年「人体実験」してきた中で、投資初心者・未経験者にお薦めしたい方法を新刊では丁寧に説明するつもりです。机上の空論ではなく、実際に投資して得られた知識や情報を、読者の皆様に提供します。

調査データによれば、老後の余裕ある生活を実現するためには、年金プラス20万円が必要とされています。自分で毎月20万円が手に入る仕組みを作らなければ年金だけでは生活は成り立たないということです。最低でも毎月20万円の不労所得を手に入れる。それが、老後の楽園生活の必要条件です。

8月27日の第4回世界の資産運用フェアでも、「不労所得毎月50万円」というテーマを掲げましたが、考え方は同じです。当日ご来場の方に「仕組み」を作るために必要な情報をすべて提供しようと思います。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年7月31日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。