アメリカ留学から帰国した愛宕翔太さんが企画したお寿司握りイベントに参加してきました。みこ寿司の名前の由来となった菊池美言さんからの紹介がご縁です。
私のようなお寿司の素人が集まり、15分ほどの簡単なレクチャーで握り方を教えてもらい、用意されたシャリと既に切り分けられたネタを使って、その場で自分で握ってみる楽しいイベントです。
いつもは食べるばかりのお寿司ですが、このようにして、自分で握ってみると、板場で握るだけでも極めて高いスキルと経験が必要なことがわかります。
写真は私が握ったうにですが、紀尾井町のお寿司屋さんのうにと比較すると似て非なるものであることが良くわかります。
今や「SUSHI」は世界中で通用する日本の代表的コンテンツとなりました。
これから海外で活動しようとする人は、その準備のために英語の勉強をするよりもお寿司の技術を習得した方が良いかもしれません。
英語は現地に行けば、慣れとともに上達していきます。でもお寿司の技術を身に付けて海外に行けば、言葉が通じなくてもコミュニケーションが可能です。
私が20代の頃海外に留学した時に1番困った事は、自分が現地の人たちに提供できる価値が何もなかったことです。
日本の金融機関のビジネススキルには価値がなく、英語が流暢な訳でも無いので、コミュニティに入る術がありません。
そんな時に現地の人に提供できる価値は日本文化しかありません。
日本文化を紹介する最も手っ取り早く効果的な方法は、柔道や茶道といった伝統文化よりもお寿司ではないでしょうか?
英語がしゃべれるだけの日本人と、英語はできないがお寿司が握れる日本人。
どちらが受け入れられるかは明らかです。
語学とはあくまで手段であり、伝えるものを持たなければ意味がありません。
海外留学や海外駐在を控えた人であれば、英会話学校に通うより、お寿司の学校に行ったほうが良い。英語はお寿司の後から勝手についてくるはずです。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年12月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。