国民民主、参院比例に菅野氏・須藤氏・足立氏ら:批判噴出も話題性は十分?

国民民主党は5月14日、夏の参議院選挙に向けて、比例代表の候補として4人の元国会議員、菅野志桜里(旧姓・山尾)元衆院議員、須藤元気元参院議員、足立康史元衆院議員、薬師寺道代元参院議員の擁立を決定しました。

菅野氏は、旧民主党から衆院議員として活動していましたが、不倫や政治資金に関する問題が取り沙汰され、2021年に政界を引退していました。国際法を学ぶなどの活動を経て再び国政に挑む姿勢を示し、「原子力技術の維持や強化」「自立した国」などを掲げ、国民民主党の政策に賛同する意志を表明しました。

須藤氏は元格闘家で、2019年に旧立憲民主党から参院選に初当選。その後は無所属で活動していましたが、原発やワクチン政策に関する過去の発言が問題視されていました。国民民主党は党方針に従うことを明記した確認書を提出させた上で、公認に踏み切りました。須藤氏は「就職氷河期世代としての経験を活かし、重すぎる国民負担を減らす」と意気込みを語っています。

足立氏は日本維新の会で4期衆院議員を務めましたが、他党批判などを巡って懲罰動議が出されたこともありました。2024年衆院選直前に維新から“刺客”候補を立てられたことを機に政界引退を表明していましたが、今回復帰を決意しました。当初は大阪選挙区からの出馬が検討されましたが、維新時代の労組批判などにより連合側が難色を示し、出馬表明が見送られていました。

薬師寺氏は、過去にみんなの党や自民党に所属し、13年に参院選で当選経験があります。24年の衆院選では自民党から出馬するも落選していました。

参照:元医師・薬師寺道代氏、国民民主から参院選比例に再挑戦へ 先生の通信簿

党の舟山康江総会長は「批判があることは承知しているが、党方針に沿って活動することを前提に公認を決めた」と説明しています。国民民主党は今回の参院選で、現有4議席から16議席以上への増加を目指しています。

玉木代表 国民民主党HPより

また、玉木雄一郎代表は13日の記者会見で、夏の参院選比例代表の候補者に対し、党の方針に違反した場合は公認内定を取り消されることを了承する「確認書」の提出を求めていると明らかにしています。この確認書では、原発の必要性を認めることや、当選後に離党する際には議席を返上することも約束させているとのことです。