安倍昭恵さんがプーチン大統領と面会:関係改善かアメリカへの牽制か?

ロシア大統領府は5月29日、プーチン大統領が故安倍晋三元首相の妻・昭恵さんとモスクワで面会したと発表しました。プーチン大統領は安倍元首相を「日ロ関係に大きく貢献した」とたたえ、感謝の意を伝えました。

昭恵さんは「夫が日ロ関係を重視していたことへのお礼を伝えたかった」と述べ、「政治的な発言は控えるが、文化交流は続けてほしい」と語りました。

昭恵氏は、面会の目的について「夫がプーチン大統領との対話を大切にしていたことへのお礼を伝えたかった」と述べ、政治的発言は避けつつも、「ロシアは大切な隣国であり、文化的な交流は続けてほしい」と語り、プーチン大統領は「現在は状況が変わっているので、その話は控えたい」と述べつつ、「安倍氏は常にロシアで歓迎される客人だった」と語ったそうです。

プーチン大統領と面会する安倍明恵氏 クレムリンHPより

ロシアの国営放送によれば、プーチン大統領と昭恵氏が直接会うのは、2018年以来とみられます。昭恵氏は同年5月に安倍晋三首相(当時)のモスクワ訪問に同行し、また11月のG20サミット出席時にもプーチン大統領と面会しています。

https://twitter.com/sputnik_jp/status/1928136187950076099

面会ではプーチン氏が花束を手渡し、昭恵さんが涙を流す場面も国営テレビで放送されました。プーチン大統領は自らのリムジンを提供し、昭恵さんをボリショイ劇場まで送迎したとのことです。

プーチン大統領と面会する安倍明恵氏 クレムリンHPより

昭恵氏の行動力を讃える声もあります。

一方で、この厚遇は日ロ関係改善や、日米関係への牽制と見る声もあります。

昭恵氏は2024年12月には米トランプ夫妻とも面会しており、外交的な動きとしても注目されています。

参照:安倍昭恵さんがトランプ次期米国大統領と面会へ アゴラ