森山幹事長と元農相による小泉進次郎農相への「苦言」が波紋呼ぶ

自民党の森山裕幹事長は5月31日、鹿児島県での講演で、コメ価格について、農家が再生産できる水準を維持すべきだと訴えました。

5キロ2000円前後の備蓄米の流通に注目が集まる中、の森山幹事長は「農家が意欲をもって米作りに取り組まないと食料安全保障は成り立たない」と述べ、5キロあたり3,000~3,200円程度が適正価格との考えを示しました。

一方、小泉進次郎農相は、米価抑制のため、政府備蓄米30万トンを随意契約で放出し、一部では5キロ2,000円ほどで販売が始まりました。森山幹事長はこの価格について「新米とは違う」とし、農家の理解を求めました。

小泉農相と森山幹事長 自民党HPより

この講演には野村哲郎元農相も出席し、小泉農相が備蓄米放出を党農林部会に諮らなかった点を批判しました。「自分で決めて発表するのではなく、党の手続きに則るべきだ」と苦言を呈しました。

森山幹事長は過去、小泉農相の農協改革に反対した経緯もあり、今回の米政策に対しても慎重な姿勢を見せています。ただ、小泉農相の農大臣就任に際しては、発信力を評価し、本人に「改革を存分にやってよい」と伝えていたとされます。

旧来の農林族の人たちに米価高騰を招いた自覚はまったくみられないようです。国民の声は届く日は来るのでしょうか。

国民もそろそろ目を覚ますときだと思うのですが・・・。

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