小泉進次郎農林水産大臣は6月1日、東京都内のスーパーを訪れ、政府備蓄米の店頭販売を視察しました。進次郎農相は、想定を超えるスピードで民間事業者が対応したことに感謝を述べ、今後も需要があれば備蓄米を追加放出する意向を示しました。
小泉進次郎農相、ドンキやイオンを視察 備蓄米売り場を見た反応は https://t.co/Jxnhch8WRi
— 毎日新聞ニュース (@mainichijpnews) June 1, 2025
これに先立ち、野村哲郎元農水相は、備蓄米の放出が党の農林部会に諮られなかったことを問題視し、進次郎農相に対し「ルールを覚えてもらわないといけない」と批判していました。
参照:森山幹事長と元農相による小泉進次郎農相への「苦言」が波紋呼ぶ アゴラ

「私もコメは買ったことがない」「カリフォルニア米はまずい」小泉農相批判で大炎上「野村元農相」の講演は失言のオンパレードだった(デイリー新潮)https://t.co/Z7iMeUawim
— 池田信夫 (@ikedanob) June 1, 2025

イオンの備蓄米販売の売り場を視察する小泉進次郎農相 同農相Xより
進次郎農相はこれに反論し、「全てを党に諮っていては、迅速かつ大胆な判断ができない。緊急事態には大臣の裁量で対応すべき」と述べました。また、自身が農林部会長を務めた経験から、党のルールは理解していると強調しました。
小泉農相、元農相の苦言に反論 備蓄米「党に諮れば大胆な判断できず」https://t.co/ccBLH629uU
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) June 1, 2025
野村元農相は鹿児島県での講演で、進次郎農相が「自己判断で発表してしまう」とし、「森山幹事長から注意してもらわないと」と発言。これに対し進次郎農相は、緊急性を理由に独自判断の正当性を訴えました。
野村元農相「ルールを覚えて」
小泉進次郎「俺がルールだ」
老害を一蹴する最強すぎる新進次郎構文、爆誕。 pic.twitter.com/n4c966dXq7
— お侍さん (@ZanEngineer) June 1, 2025
一方、元農相の斎藤健氏や堀江貴文氏は、進次郎農相の迅速な対応を支持する姿勢を示しました。
これは進次郎が正論
小泉進次郎農相、野村哲郎元農相の苦言に反論 備蓄米「党に諮れば大胆な判断できず」 – 日本経済新聞 https://t.co/CsmZSlytyg
— 堀江貴文(Takafumi Horie、ホリエモン) (@takapon_jp) June 1, 2025
小泉進次郎農相に苦言のJA出身元農相をチクリ「今は緊急事態」「やむを得ない」斎藤元農相が指摘 日刊スポーツ
一方で、石破総理や小泉農相による発言が、市場の価格形成をゆがめており、政治の裁量でコメ価格が操作される状況が続いています。その結果、価格下落のリスクは農家に押し付けられ、政治家があたかも「正義の味方」のように振る舞うという歪んだ構造が生まれているという指摘もあります。
石破総理の恣意的なコメ価格誘導発言や小泉新農相の価格破壊“口先”介入と市場の価格形成をゆがめる裁量行政が止まらない。政治が市場を壊し、価格下落リスクを農家に押し付けたうえで、政治家が「正義の味方」を演じる―そんな歪んだ構造から脱却する新たな構想を提案する。…
— 農業と食料の専門家/浅川芳裕 (@yoshiasakawa) May 22, 2025
参照:小泉農相備蓄米2000円指定:法の枠を超えた価格介入、コメ農家は撤回と是正を求めるべき 浅川 芳裕

古米中心で量も少なく、米価の根本的な改善にはつながらないとの指摘があります。
参照:進次郎米のイカサマ:JA悪者論は本質的でない 澤田 哲生

また、進次郎農相は26日のテレビ番組で、コメの輸入拡大について問われた際、「あらゆる選択肢を排除しない」と述べ、検討の余地があるとの考えを示しています。そして問題の本質は単純で、コメの輸入を自由化すれば解決できると考えられます。それにもかかわらず、政治家やマスコミがその点に言及しないのはとても不思議です。
農相、コメの輸入増に前向き姿勢 「聖域」視する議員からは抵抗も https://t.co/oSGHXdFZor
— 毎日新聞ニュース (@mainichijpnews) May 27, 2025
備蓄米で大騒ぎしているが、この問題は簡単。コメの輸入を自由化すればすべて解決する。政治家もマスコミも、それをいわないのが不思議。 https://t.co/f5gCmr0aLs
— 池田信夫 (@ikedanob) May 30, 2025
いずれにせよ、進次郎農相が農水行政に風穴を開けることを願いたいところですが、かつての沖縄のハブとマングース(※)みたいにならないといいですね。
農家の方しか向いていない農業族議員と新自由主義の進次郎の戦いが始まる!
小泉農水相、農林族に反論 備蓄米「大胆な判断」必要:時事ドットコム https://t.co/8vnh5HPY2Y
— 【永江の新垢】Web系コンサルタント兼マーケッターのGrok使い (@IssekiNagae) June 1, 2025
「福島の海が汚染されてる」と聞けばサーフィンやって安全をアピールし、「古古古米はまずい」と聞けば食べておいしさをアピールする。全員に理解されなくても誰かに伝わるならと自ら風評被害に立ち向かう。叩かれてもひるまない。それが進次郎。 pic.twitter.com/RhiWiZCAkM
— 進次郎放送局 (@ShinjiroTwit) May 29, 2025
※かつてハブ対策として沖縄や奄美大島に導入されたマングースとハブの対決のイメージが強いですが、実際にはハブを退治する効果はほとんどなく、むしろ生態系に悪影響を与えてしまったという背景があります。






