アメリカのトランプ大統領は、カナダで開催されているG7サミットの日程を前倒しし、6月16日夜にワシントンに帰国することを決めました。イスラエルとイランの軍事的緊張が急激に高まっているため、その対応を優先したかたちです。
【速報 JUST IN 】トランプ大統領 G7サミットを切り上げ帰国へ 中東情勢を受けhttps://t.co/EPfKJkj3Tp #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) June 16, 2025
一方で、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、イランが軍事衝突の終結と核協議の再開を模索していると報じました。アラブ諸国の仲介を通じて、米国が攻撃に加わらないことを条件に、イランは協議に応じる意向を示していると伝えられています。
イランがイスラエルに停戦協議呼びかけ 米報道https://t.co/cHSHLLqpA3
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) June 17, 2025
トランプ大統領は、イランはすでに交渉のテーブルについているとの認識を示し、合意への署名を望んでいると語りました。また、自身のSNSでは「イランは合意に署名すべきだった。人命が無駄に失われている」と投稿し、イランの核兵器保有を強く否定しました。さらにテヘランからの避難を呼びかけています。
トランプ大統領:イランは私が求めた合意にサインするべきだった。なんと恥ずべき行為、多くの人命が無駄に失われている。イランは核兵器を持つべきではない。何度も何度も繰り返し言ってきた。全員、直ちにテヘランから避難だ! pic.twitter.com/fpKY4PnzEh
— T.Kamada (@Kamada3) June 16, 2025
G7サミットでは中東情勢が議題となり、欧州各国は緊張緩和を呼びかける共同声明の採択を目指しています。しかし、トランプ大統領はこの声明に署名しない考えを示していると報じられています。今回のG7は、トランプ大統領にとって2期目最初の国際会議であり、アジア政策への関与も注目されていました。
トランプ大統領はサミットで、日本の石破首相やイギリスのスターマー首相と個別会談を行い、スターマー首相とは貿易合意にも署名したとされています。ただし、英国側の発表はなく、合意の実態には疑問も出ています。
Holy crap. The US-UK trade deal is a blank sheet of paper and only Trump signed it. (Genuine screen grab). https://t.co/SZAmMIIvE7 pic.twitter.com/eKSslHUnJi
— Justin Wolfers (@JustinWolfers) June 17, 2025
なんてこった。米英貿易協定は白紙のままで、署名したのはトランプだけだ。
一方、中東ではイスラエルとイランによるミサイルの応酬が続き、在イスラエル中国大使館は自国民に退避を勧告しました。フランスのマクロン大統領は、停戦を求める立場から、トランプ大統領の帰国を支持する考えを示しています。

G7サミットでのトランプ大統領 ホワイトハウスXより
原油価格はイランの和平模索報道を受けて大幅に下落していましたが、その一方で予測市場ではアメリカが6月末までにイランを攻撃する確率が急上昇しているという見方もあるそうです。
トランプ大統領がG7サミットを切り上げ帰国したとのニュースを受け、分散型予測市場プラットフォーム、ポリマーケットで、米国が6月末までにイランを攻撃するとの確率が一時67%に急伸…。
WTI原油やNY金先物も切り返していますね。https://t.co/9CdaetKXg8 https://t.co/2RabMQUZhe pic.twitter.com/m4MGA3ZarL
— Sawako Yasuda/Street Insights (@Street_Insights) June 17, 2025
さらに、イスラエルのネタニヤフ首相は、イランの最高指導者ハメネイ師の殺害も選択肢とする強硬姿勢を示しています。
イスラエル首相、最高指導者殺害で紛争終結 イランが停戦模索か
イスラエルのネタニヤフ首相は、イラン最高指導者ハメネイ師の殺害計画ついて「(ハメネイ師殺害は)紛争を激化させない。終結させる」と述べました。
最高指導者殺害を排除しない強硬な構えを示しました。https://t.co/suw0RYEKbH— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) June 16, 2025
イラン国内ではハメネイ師の退場を望む声もあり、指導部の弱体化や国民の生活苦が背景にあるとされています。
実はイラン人の多くがハメネイ師が死んでくれて、イラン・イスラム体制が崩壊してくれることを望んでいます。経済の逼塞、生活苦は耐え難く、改革開放により、他の中東諸国のような繁栄を享受したいというのが一般的なイラン人らのホンネ。 pic.twitter.com/08YQmDPZVG
— 宇山卓栄 uyamatakuei (@uyamatakuei) June 16, 2025
ただし、指導者殺害によって紛争が終結するという見方には疑問の声もあり、戦争の実態を隠しているという報道も出ています。
ネタニヤフがイランの最高指導者ハメネイ師を殺害すれば、この紛争を終わらせることができるという見解を表明したのは、これは大いに疑問がある見解だと思います。
航空戦力・ミサイル戦力は現代の戦争で非常に重要ですが、それだけで達成できることには限界があります。1/ https://t.co/dfRyzSxgE6— 武内和人/Takeuchi Kazuto (@Kazuto_Takeuchi) June 17, 2025
イスラエル情報筋は、西側諸国の情報筋から得た情報に基づくイラン・インターナショナルの報告を確認した。それによると、ハメネイ師は精神状態の悪化により重要な決定を下す立場から外されており、軍司令官らは彼の精神状態を管理するために戦争の実態を隠しているという。
— Cafe_Forex(テムズ川の流れ) (@UponTheThames) June 17, 2025
こうした中、トランプ大統領がG7の形式的な声明よりも実利的な外交対応を優先したとの見方もあります。事態の行方は依然として不透明ですが、国際社会の対応が注目されています。
本当に、新聞やテレビを見てるとバカになる。トランプがG7途中退席するのは、湾岸3カ国が仲介する形でイランから停戦協力要請があった為で、核廃絶交渉にも応じると連絡を受けた為、トルコも協力姿勢を示しており、無意味なG7声明は時間の無駄だからです。https://t.co/8SEKEd9dad
— 経済評論家 渡邉哲也 (@daitojimari) June 17, 2025
日本の対応は今回も後手に回ってしまうのでしょうか。
イランとイスラエルに憲法9条送ってやれよ。
— 猫組長 (@nekokumicho) October 2, 2024






