イランは24日未明(日本時間)、アメリカによるイラン核施設への攻撃への報復として、中東カタールのウデイド米空軍基地に対し、短距離および中距離弾道ミサイルによる攻撃を行いました。イランはこの攻撃が「破壊的かつ強力なもの」だと発表し、国際法違反への対抗措置だと主張しています。
イランがカタール米軍基地にミサイル6発を発射か 米ニュースサイト報道https://t.co/gNoK6QycUR
米ニュースサイト、アクシオスは23日、イランがカタールの米軍駐留基地にミサイル6発を発射したと報じた。
— 産経ニュース (@Sankei_news) June 23, 2025
しかし、アメリカ国防総省やカタール政府によると、人的被害はなく、ミサイルは迎撃されたとしています。事前にイランはアメリカやカタールに攻撃を通告していたとされ、この攻撃が抑制的で、象徴的な意味合いを持つと見ています。
イランからカタールの米軍基地に発射されたミサイル6発、すべて迎撃成功。けが人なし。基地への被害もなし。複数の報道機関がアメリカは今回の攻撃を事前に知っていたと報道。 pic.twitter.com/fpBWZmyb63
— Tomo (@Tomo20309138) June 23, 2025
なるほどね…
今回カタールの米軍基地へ撃ち込まれたミサイルの数は、アメリカがイランの核施設に撃ち込んだミサイルの数と同じ6発。
イランとカタールは友好国なので、カタール人に被害が及ばないように事前通告をした上で米軍基地へピンポイントで攻撃したらしい。 https://t.co/6sszyD2oDe— kano (@Rk2qTo) June 23, 2025
トランプ大統領もSNSで「事前通告に感謝する。命が失われずに済んだ」と述べ、イランが対話の余地を残していることを評価しました。
イランのカタールの米軍基地攻撃、トランプはイランにからの事前通告に感謝。
我々は何を見せられてるん。 pic.twitter.com/mZvu5tU1sR
— 曽我太一 Taichi Soga (@soga_taichi) June 23, 2025
イランは、われわれが予想し、非常に効果的に対抗してきた非常に弱い反応で、核施設のわれわれの抹殺に公式に反応した。発射されたミサイルは14発で、13発は打ち落とされ、1発は脅威とならない方向に向かっていたため「自由」にされた。アメリカ人に被害はなく、ほとんど損害がなかったことを報告しておく。そして何より重要なのは、イランがこれで“気が済んだ”ようであり、今後さらに憎しみが広がらないことを願う。イランが早期に通告してくれたおかげで、人命が失われることも、負傷者が出ることもなかった。おそらくイランは今、地域の平和と調和へと進むことができるだろう。この件へのご配慮に感謝する!
一方、イランの最高指導者ハメネイ師は「侵略には決して屈しない」と強調し、報復の継続を示唆しました。イラン側は、さらなる対話の条件としてアメリカとイスラエルによる攻撃の停止を求めています。
Those who know the Iranian people and their history know that the Iranian nation isn’t a nation that surrenders.
— Khamenei.ir (@khamenei_ir) June 23, 2025
イラン国民とその歴史を知る者なら、イランという国は降伏するような国ではないと知っている。
また、この一連の動きが原油市場にも影響を与え、WTI原油先物価格は一時6%以上下落しました。攻撃が限定的で中東の原油供給に大きな影響を与えなかったとの見方が背景にあります。
この攻撃が「エスカレーションを伴う出口戦略」の一環であると分析しており、イランが国内外に強硬姿勢を示しつつも、さらなる衝突を回避するための布石であった可能性も考えられます。
仮に一旦手打ちとなる場合、イラン側の現実は
▽兵器級高濃縮ウランの製造寸止めまで核開発を進めたが、施設に大打撃を受けて核開発が大幅に後退
▽イスラエルに対する破壊工作を進めたが、ハマスとヒズボラが激烈な大打撃を受け、工作を主導した軍幹部たちを殺され、イラン本国の軍事力も大ダメージ https://t.co/iJauxrw36I— 黒井文太郎 (@BUNKUROI) June 23, 2025

イラン最高指導者ハメネイ師 イラン国営IRNA通信より






