石破茂首相と来日した韓国の李在明大統領は23日、首相官邸で会談しました。特筆すべきは、韓国歴代大統領がまず訪米するのが慣例であるなか、対日強硬派と言われる李大統領が就任からわずか80日で米国より先に訪日したことが様々な憶測を呼んでいます。
李在明政権「石破頼み」の実用外交 米中と疎遠、北朝鮮は融和拒むhttps://t.co/TFVZ9s95yW
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) August 23, 2025

李在明(イ・ジェミョン)大統領と石破首相 日韓首脳会談 首相官邸HPより)
李大統領は野党時代、日本を「敵性国家」と呼び、尹錫悦前大統領の対日友好姿勢を「屈辱外交」と批判してきた強硬な反日派でした。
しかし大統領就任後は豹変し、協力路線へと舵を切りました。2015年の慰安婦合意や徴用工問題の解決策についても「簡単に覆すことはできない」と表明し、尹政権時代の対日合意を尊重する立場を示しています。
ついこの前「慰安婦問題は未解決」って発言したばかりじゃないか。
→慰安婦や元徴用工訴訟、韓国・李在明大統領「合意覆すことは望ましくない」…読売単独インタビューで(読売新聞オンライン)#Yahooニュースhttps://t.co/hoEoXx5NLA
— 木曽崇/Takashi Kiso (@takashikiso) August 21, 2025
その変身ぶりは「風見鶏」と呼ばれた中曽根氏にも重なって見えるという指摘もあります。
李在明大統領〝変身〟の裏表 韓国の「風見鶏」か 日本は称賛を惜しむなかれhttps://t.co/LQ5OXyGUtc
中曽根氏には「風見鶏」の別名があったが、李大統領の変身、豹変ぶりもまた見事(?)である。
李政権は「外では右寄り、内では左寄り」という〝ツートラック(2路線)〟のように見える。
— 産経ニュース (@Sankei_news) August 22, 2025
会談では北朝鮮の非核化や日米韓の安全保障協力、米国の関税政策への対応などで一致しました。
李在明(り・ざいめい、リー・ツァイミン)韓国大統領はゴリゴリの反日派で極左。真っ先に日本にやって来たという意味を石破茂首相は気付いていない。 https://t.co/IeehmYCzBT
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) August 23, 2025
水素やAIといった先端分野や少子高齢化などの社会課題でも協力を進めることを確認し、ワーキングホリデー制度の拡充で若者交流を促すことでも合意しました。石破首相が「戦争の反省」と述べ、歴代内閣の歴史認識を継承する姿勢を明確にしたことも、韓国側に「好意的に」受け止められているようです。
安易に「反省」の文言を復活させてしまった石破はもうすでに70年談話を否定したも同じこと。日本人ではなく中国・韓国人を喜ばせることに一生懸命なようで。なぜ安倍総理が「石破だけはダメだ」と言ったのか。この人が本当に80年談話など出すならそれこそ将来世代へのツケだろ https://t.co/LUIvbrHdsC
— リフレ女子 (@antitaxhike) August 15, 2025
李政権の特徴は、内外でその姿勢を使い分けている点にあります。国内では尹前大統領夫妻の逮捕や労組重視の左派政策が目立つ一方、外交では日米重視の姿勢を示すダブルスタンダードを取っています。
⬜️李在明大統領が「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」の14日、「今年で光復80年を迎えたが、慰安婦被害者はまだ自由と平和を享受できていない」とし、「歴史の真実が改められない限り、完全な光復はない」とフェイスブックに投稿https://t.co/vpxb3YS8gR
韓国の捏造の歴史は続くよ、どこまでも!
— フィフィ (@FIFI_Egypt) August 14, 2025
こうした中で、日本にとっては李大統領の「反日」からの変身を一時的なものに終わらせず、継続させることが課題となります。李大統領の異例の早期訪日は、日韓が逆境下で接近する象徴的な出来事と記憶されるのでしょうか。それとも李大統領の支持率低下とともに「風見鶏」で終わってしまうのでしょうか。






