牧島かれん事務所の「ニコ動ステマ指示」で小泉進次郎陣営に大打撃

自民党総裁選で最有力候補とされる小泉進次郎氏の陣営が、ニコニコ動画に好意的コメントを投稿するよう支持者へメールで要請していたと週刊文春が報じた。ネット上での“ステマ”活動が事実であれば、選挙の公平性・透明性を揺るがす深刻な問題になりかねない。

参照リンク:【小泉陣営も事実認める】小泉進次郎陣営が「ニコニコ動画」で“ステマ指示” 文春オンライン

疑惑の内容

  • 牧島かれん元デジタル相の事務所が、進次郎陣営の「総務・広報」として関係者にメールを送信。
  • メールには〈石破さんを説得できたのスゴい〉〈泥臭い仕事もこなして一皮むけたのね〉など、24パターンもの肯定的コメント例が記載され、投稿を呼びかけていた。
  • 「ビジネスエセ保守」といった高市早苗氏への中傷とも取れる表現も含まれていた。

牧島かれん元デジタル相 自民党HPより

ステルスマーケティングの手法

  • 肯定的なコメントを多数投稿させることで「進次郎人気が圧倒的」という雰囲気を演出し、「なら応援しよう」という流れを作る狙い。
  • これは宣伝・操作目的の投稿を仕込む典型的な“ステマ”手法と指摘されている。

陣営の対応

  • 陣営幹部の小林史明議員は「事実関係をおおむね認める」と説明。
  • 一方で「特定候補を批判する意図はない」とし、牧島氏も「特定候補を意識したものではない」と反論している。
  • しかし「伝聞情報を基にした話」といった表現を使い、自らが直接指示したと明言せず、責任を曖昧にする姿勢が見られる。

政界内の反応

  • 高市氏を支援する山田宏参院議員は「自民党再生をかけた総裁選を貶める重大事案」として、説明責任を強く要求。
  • ネット上でも「公平性を損なう」との批判が噴出している。

選挙への影響

  • 総裁選の公正性や透明性に疑問を投げかける事態となり、進次郎氏のリーダー像や陣営の信頼性に大きな傷がつく可能性がある。
  • 高市氏や他候補への影響も含め、総裁選全体の構図を左右しかねない。

小泉進次郎陣営によるニコニコ動画でのコメント誘導は、ネット工作と受け取られかねない重大な疑惑である。陣営は一部事実を認めつつも「特定候補への中傷ではない」と責任をぼかしている。だが、選挙の公正性や政治の透明性を守るためには、明確な説明と検証が求められる。

ニコニコ動画のコメント動画のステマ自体もその危険性の高さに比べ効果に大きな疑問がもたれる。そして元デジタル相で小泉陣営の広報を統括する牧島かれん事務所のステマへの認識と情報管理はガバガバだった。まさに有能な敵より無能な味方を地で行く案件となった。

小泉進次郎総裁候補 自民党HPより