自民党総裁選で高市早苗氏が新総裁に選ばれたことで、野党や連立各党が今後の国会運営・首相指名選挙・連立協議をどう進めるかが焦点となっている。特に少数与党となった自公政権にとっては、他党との協力体制の構築が政権維持の鍵を握る。
- 立憲民主党の野田佳彦代表は、高市氏を「背骨のある政治家」と評価しつつも、野党結集を探る姿勢を見せた。
- 維新の吉村洋文代表は「是々非々で臨む」と述べ、自民との連立協議には前向きながら、首相指名は自党の藤田文武氏に投票する意向を示した。
- 国民民主党の玉木雄一郎代表は「高市氏と政策の一致点が多い」とし、物価対策やガソリン税廃止などの協議に意欲を示した。
- れいわ新選組の山本太郎代表は「消費税減税・社会保険料減免・給付金の実施」を求め、共産党の田村智子委員長は高市氏を「ジェンダー平等の妨害者」と批判した。
- 参政党の神谷宗幣代表は「国益にかなう政策には協力を惜しまない」と高市政権に期待を表明した。
- 公明党の斉藤鉄夫代表は、高市氏との会談で靖国参拝や外国人共生政策への懸念を伝え、「懸念解消なくして連立はない」と明言。週明けから政策協議を開始する見通し。
- 公明党は維新との「自公維連立」には慎重姿勢を崩さず、「副首都構想」を受け入れないと強調。
- 自民党内では小林鷹之氏や木原誠二氏の党役員登用が検討され、連立協議を担う国会対策委員長人事にも注目が集まる。
- 旧安倍派のいわゆる「裏金議員」の処遇が焦点となり、重用すれば世論反発を招く恐れがある。
- 高市新総裁の下で、10日以内に党役員人事と野党協力体制を固めることが急務とされる。
高市政権の船出は、野党や連立各党との関係構築という難題から始まる。自公維の枠組みをどう形成するか、公明党を説得できるかが焦点であり、連立協議と人事の両面で新総裁の手腕が問われることになる。

高市早苗自民党新総裁 自民党HPより






