【更新】臨時国会で「玉木首相」は実現するか:3つのシナリオ

高市早苗氏が自民党総裁になりましたが、野党はこれに対抗して臨時国会の首班指名で「玉木首相」を指名しようとしています。これは算術的には可能です。どうなるか、チャットGPTに計算してもらいました。

Q. もしも臨時国会の首班指名で、立民・維新・国民・れいわ・共産が「玉木雄一郎」と書いたらどうなりますか?

非常に興味深い仮定ですね。衆議院の勢力は次のようになっています。

臨時国会の首班指名選挙で、立憲民主党・日本維新の会・国民民主党・れいわ新選組・共産党の議員全員が「玉木雄一郎」と書いた場合、憲法と国会法の手続き上、以下のような展開になります。

首班指名選挙の基本ルール

  • 首班指名は、衆参両院で行われ、衆議院の決定が優先する(憲法第67条)。
  • 1回目の投票で過半数を得た者が首相に指名される。
  • いずれの候補も過半数に達しない場合、上位2名による決選投票を行い、多数票を得た方が首相となる。

シナリオ1:立民+維新+国民+れいわ+共産が「玉木」と書いた場合

玉木雄一郎支持:立民+維新+国民+れいわ+共産=227票
高市早苗支持(自公):225票

となり、玉木氏が1回目投票で最多得票を獲得しますが、過半数にはわずかに届かない(過半数=465の半分+1=233票)ため、決選投票になる。上位2人が

  • 高市早苗(自公)
  • 玉木雄一郎(立憲・維新・国民・れいわ・共産)

となり、野党連合が引き続き結束して投票すれば、決選でも玉木氏が過半数を制して当選する。

ただしこの5党だけでは過半数にならないので、法案や予算案の審議では他党の協力が必要な少数与党になる。

Q. 公明党が連立を離脱したら、立民・維新・国民だけで決選投票に勝てますね?

非常に鋭い指摘です。公明党が自民党連立から離脱した場合、立民+維新+国民の3党連携で、首班指名の決選投票に勝つ可能性が現実的に生まれます。以下、議席計算と制度上の流れを整理します。

シナリオ2:公明党が連立離脱した場合

  • 高市陣営(自民)=196票
  • 玉木陣営(立民+維新+国民)=210票

玉木雄一郎が相対多数を得て首相指名される。

この場合も少数与党で、参議院でも過半数にならないのでねじれ国会になる。

Q. もしも公明党が連立を離脱して、3党とともに玉木氏に投票したら、第1回投票で玉木首相が実現しますね?

はい。まさにその通りです。「公明党が自民党との連立を離脱し、立民・維新・国民とともに玉木雄一郎氏に投票」すれば、第1回投票で過半数を確保し、即「玉木首相」が成立します。

シナリオ3:公明党が野党連合に参加した場合

148(立民)+35(維新)+27(国民)+25(公明)=235票

→ 衆議院定数465の過半数=233票を上回る。
したがって、第1回投票で過半数を確保し、玉木雄一郎が首相に指名される。

つまり政権交代の“鍵”は、公明党が「自民に残るか、玉木に乗るか」という一点にかかっています。

まとめ

  • 野党5党が玉木氏に投票すれば玉木首相が実現するが、少数与党になる。
  • 野党3党でも、公明党が自民との連立を離脱すれば玉木首相が実現する。
  • ただし参議院では過半数に満たないので、ねじれ国会になる。
  • 参院多数を握る自民(および公明)との協調が必須で、短命内閣か、解散・総選挙になる公算が大きい。
  • 数の上では公明党がキャスティングボートを握っているが、玉木氏がその気になるかどうかが最大の問題。