モスクワからの情報によると、ロシアはプーチン大統領とトランプ大統領の両国首脳会談の合意を受け、ベーリング海峡の海底にロシアと米国を結ぶ「プーチン・トランプ」鉄道トンネルの建設計画を推進している。
プーチン大統領の投資委員兼外交政策顧問で国営投資基金(RDIF)の総裁、キリル・ドミトリエフ氏は「このプロジェクトは両国を結び、天然資源の共同開発を可能にし、結束の象徴となるはずだ」と述べている。ドミトリエフ総裁は16日夜、この構想を表明した。

RDIFのドミトリエフ総裁、Wikipediaより
ちなみに、同総裁(50)は米国のスタンフォード大やハーバード大で学んだ後、国際金融大手で経験を積んだ「米国通」で、ウクライナの停戦などを巡る米ロ協議で、ロシア側の重要な政策マンと受け取られている。
なお、アラスカとロシア領土(シベリア)間の最短距離、ベーリング海峡の「ビッグダイオミード島」(ロシア領)と「リトルダイオミード島」(米国領)の間はわずか3.7kmだ。。これは、ユーラシア大陸と北米大陸の間にある最も近い陸地間の距離。 冷戦時代、米国とロシア(ソ連)の両国が争う中、民主主義陣営と共産主義陣営を分かつベーリング海峡に国際ハイウエー建設計画が発表されたことがあった。
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の創設者・文鮮明師が1981年6月10日、米国のワシントンDCで開催された「国際科学合同会議」の場で、国際平和高速道路計画を提案し、韓国と日本を海底トンネルで連結し、ロシアと北米大陸を隔てるべーリング海峡に海底トンネル、橋を架け、全地球を一つにする計画を発表している。
ちなみに、文鮮明師は自伝(345頁)の中で「ローマが興隆できたのは、世界のあらゆる道がローマに通じていたからです。それほど道は重要なのです。道が通じれば人々が通っていきます。文化が通っていきます。思想が通っていきます。それで、道ができれば歴史が変わるのです」と述べている。

プーチン大統領 クレムリンHPより
編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2025年10月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。






