公明・斉藤代表、高市首相の所信表明への「独裁ではないか」発言を釈明

24日、公明党の斉藤鉄夫代表が、高市早苗首相の所信表明演説に対して「独裁ではないか」と批判した発言が波紋を呼んだ。しかし翌25日、斉藤氏はこの発言を「不適切だったかもしれない」と釈明し、自身の言葉の選び方に不備があったことを認めつつも、発言自体は取り消さなかった。

  • 高市首相は所信表明演説で「政権の基本方針と矛盾しない限り、各党からの政策提案を受け議論する」と述べた。
  • これに対し、斉藤代表は「政権の方針と違う角度から質問しても議論しないのは独裁ではないか」と批判した。
  • 翌日、斉藤氏は「高市氏を独裁と呼んだ意味ではない」と釈明し、「考えの異なる人の意見を聞くことが民主主義の根幹だ」と説明した。
  • 「不適切だったかもしれない」と述べたが、発言は取り消さず、「政府・与党の姿勢として問題提起をしたかった」とした。
  • 政権側からは「選挙で選ばれた首相を独裁と呼ぶのは筋違い」との反発も出ている。

斉藤代表の発言は、与党内の意思決定の在り方を問うものだったが、「独裁」という極端な表現が誤解や批判を招いた形となった。民主主義の根幹である「議論の開かれ方」をめぐり、高市政権と公明党の間で温度差が浮き彫りになった。

斉藤鉄夫代表 公明党HPより