頻繁に使うものは「高くても良いもの」を買った方が良い

私は買い物に出かけると同じモノでもつい安い方を買ってしまう貧乏性です。目先の節約を考えての行動ですが、結局後から後悔するパターンになりがちです。そんな失敗を繰り返しながらいつも思うのは、特に普段からよく使うものは高くても質の高いものを使った方が結局は満足度が高いということです。

例えば、ドライヤーです。これまではパナソニックのナノケアドライヤーを使っていました。丈夫で壊れないし悪い商品ではありませんが、新たにこのドライヤーを買ってみました。

価格は4万円と決して安くはありませんが、使ってみると熱風ではないのにあっという間に乾きます。ドライヤーはほぼ毎日使うモノですから、高くても性能が良いものに買い替えて良かったと思いました。

K-Angle/iStock

また、自炊で料理をする時の昆布もこだわってみました。

今までの羅臼昆布ではなく同じ北海道産の真昆布です。味を比べたわけではありませんが、日本最高級の昆布です。真昆布の中でも白口浜産が最高品質らしくこちらでダシを取ってみました。

香川のイリコだしと合わせると深みのある味わい。後は塩分を整えればこれだけで十分です。寒くなってきたので、真昆布だしでおでんを作ってみました。

おでん鍋も京都で見つけて気に入った銅鍋を買ってみました。こちらは1560年創業という京都の老舗有次の製品です(写真)。

銅鍋は熱伝導率優れ鍋全体に熱が素早く均等に伝わります。食材にムラなく火が通り、煮崩れを防ぐ効果があります。

おでんの汁が濁りにくく、最後まで澄んだ状態を保てるのもメリットでじっくりと煮込むおでんには最適です。

こちらの銅鍋はとても重く15万円とそれなりの価格ですが、使ってみると満足度は極めて高くこれから何十回と使えばすぐ元が取れそうです。

有次さんでは同じ銅製のチロリも購入しました。これを使って熱燗にするとこれまた最高です。もうおでん屋さんには行かなくても良いかもしれません(笑)。

やっぱり「安物買いは銭失い」という諺は真理を突いています。

これからも高品質の商品を探して「迷ったら高いものを買う」を基本ルールにしてクオリティ・オブ・ライフを高めていきたいと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年11月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。