高市政権の「日本成長戦略本部」が発足しました。菅政権の「成長戦略会議」とか岸田政権の「新しい資本主義実現会議」とか、歴代の内閣が同じような会議をつくりましたが、高市首相も国会で認めたように「成果は上がらなかった」。今度は上がるんでしょうか?
今朝、閣議の後に、「日本成長戦略本部」の初会合を開催しました。
日本経済の供給力を抜本的に強化し、所得を増やし、消費マインドを改善させ、事業収益が上がり、税率を上げずとも税収を増加させることを目指し、高市内閣の成長戦略を始動させます。… pic.twitter.com/Au98UtkUWQ— 高市早苗 (@takaichi_sanae) November 4, 2025
17分野に官民で重点投資 AI・半導体・エネルギー安保などhttps://t.co/nIgT7tTQoP
岸田政権時に始めた「新しい資本主義実現会議」を廃止し「日本成長戦略会議」に衣替えします。 pic.twitter.com/4C0efKT7EZ
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) November 4, 2025
戦略的に予算を配分するのかと思えば、17分野もあって、どこに重点配分するのかよくわからない。いま日本は急速な高齢化に直面し、財政に余裕はありません。
もちろん成長戦略で稼ぎを増やしたいですが、社会保障費が膨大なことに加え、医療・福祉分野の就業者数はこの20年間で約2倍に増えました。日本の最も優秀な層は医者になり、多くの若くて真面目な層が医療・福祉系の資格を取り、高齢者の面倒を見る仕事に就いています。そんな国で経済成長しますか? https://t.co/NOsxo6ooX1 pic.twitter.com/7ZbQPx8EuG
— 霞ヶ関女子 (@kasumi_girl) January 9, 2023
昔の大型プロジェクトは、財投や競輪などの予算を使ったものが多かった。今はそういう「隠れた財布」が少なくなったので、掛け声だけで終わってしまう。
菅内閣の「成長戦略会議」も、岸田内閣の「新しい資本主義実現会議」も、何も結果を出さずに立ち消えになってしまった。 https://t.co/ANHLqVRdb6— 池田信夫 (@ikedanob) November 4, 2025
メンバーには財政バラマキ派と元リフレ派のエコノミスト。5人がクオータの女性。あとは財界や労働組合の代表などで、斬新な提言は期待できません。

昭和の産業政策には成功したケースもあったのに、平成以降は成功例が一つもありません。その原因はいろいろありますが、大きいのは政府にお金がなくなったことでしょう。
政府の補助金、政府との契約や、政府の「投資」で、食っている企業が多数ある。「偉い方々」の企業。日本式の資本主義の仕組みを変えず、「成長」「戦略」などの漢字並べごっこだけをして、税金を大量投入し、国債を大量発行しても、変化が訪れることはないだろう。ただ首相が頻繁に変わるだけ。 https://t.co/lfiVbshgxt
— 篠田英朗 Hideaki SHINODA (@ShinodaHideaki) November 4, 2025
それこそ時代遅れ。NVIDIAの時価総額は770兆円。日本政府の予算の7年分だ。それと競争する政府投資ができるのか。もう時代は変わったんだよ。 https://t.co/hyS3lx4Elf
— 池田信夫 (@ikedanob) November 4, 2025
高市首相は「潜在成長率を上げる」と言っていますが、潜在成長率を上げるのに必要なのは、補助金ではなく規制改革です。
成長戦略って言いつつ、企業から見れば「補助金」の増加で、官僚から見れば「予算と権限」の拡大、ってオチにならなければいいですね https://t.co/7I4wbZgqcy
— 島澤諭 (@shimachan2023) November 5, 2025
実質成長に必要なのは、政府による「公共投資」ではなく、対外競争力を強化して海外をはじめとする「民間投資」を呼ぶ「規制改革」です。成長戦略という名の下に消費者のニーズを理解していない役人が裁量行政を行う機会を作るのはもうやめましょうhttps://t.co/sXj6tdkJVa
— 藤原かずえ (@kazue_fgeewara) November 4, 2025
日本成長戦略本部にも、今のところ予算はついていません。民間でいうとコンサルみたいなものですが、現場なしでコンサルだけやってもしょうがない。また今までのように報告書だけ出して解散するんでしょうか。






