仕事もプライベートも悩ましいのは「後継者不在」

11月22日は第21回世界の資産運用フェアでした。東京国際フォーラムで朝から開催され、一部のお客様には夕方からのアフターパーティにもご参加頂きました(写真は前回の終了後のスタッフ集合写真)。

終わった今だから書けますが、実は数日前から体調不良になり、前日になっても回復せず焦りました。

胃薬を飲んでも胃痛が収まらず、痛みに耐えられないので慌てて近くのクリニックに駆け込みました。処方箋をもらい点滴をしてもらって当日の朝に何とかほぼ回復することができました。

今回は何とかしのげましたが、これからも体調不良や不慮の事故などで登壇できなくなる可能性はゼロではありません。

これは世界の資産運用フェアだけではなく、私が主宰する投資家コミュニティ「資産設計実践会」でも同じです。毎月開催している月例会にいつか出られない事態が発生するのではないかと懸念しています。

後継者がいれば良いのですが、金融資産にも精通し実物資産について幅広く「人体実験」しているお金の専門家は、少なくとも私の周りに見当たりません。「後継者不在」が大きなリスクとなっているのです。

仕事だけではなくプライベートも同じ「後継者不在」が問題です。

私にはパートナーも子供もいません。ワンコがいても相続権はありません。

自分の資産をどういう形で誰に遺していくのか。こちらも将来のことを早めに考え対応しておく必要があります。今は法定相続するよりも自分の意志でプライベートでお世話になっている人たちや世の中の困っている人たちのために活用できればと漠然と考えています。

仕事がいつできなくなるかも、自分の人生がいつ終わるのかも予想はできません。だから、つい先送りにしてしまいがちですが、本腰を入れて「後継者不在」への具体的なアクションすべき時期が近づいてきた。そんなことを強く感じさせる今回の体調不良でした。

ただ仕事もプライベートも具体的な対策が見えないのが悩ましいところです。

baona/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年11月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。