資産デザイン研究所を設立してからの13年で「変わったこと」

昨日(2025年12月3日)は資産デザイン研究所の創業記念日。2012年の同じ日に株式会社資産デザイン研究所を設立(登記完了)してから丁度13年が経過しました。お祝いのメッセージを送っていただいた皆さま、ありがとうございます。

1986年に社会人になってからの26年間は会社員として働いてきました。そして2012年に独立したことでライフスタイルにいくつかの大きな変化がありました。

まず変わったことは通勤が無くなったことです。会社員時代の勤務先には在宅勤務制度はありませんでしたから、月曜日から金曜日までオフィスに通勤していました。

独立してからは自宅をオフィスにして社員は自分1人。最初の2年くらいは昼間に家にいることに違和感を感じて、よく不安になったものですが、今や朝夕の通勤電車には乗れない体になってしまいました。

2つ目の変化は仕事のストレスが無くなったことです。

会社が軌道に乗ると共に仕事を自分で取捨選択できるようになりました。会社員時代は嫌な上司や苦手な取引先とも仕事をせざるを得ませんでしたが、今は好きな人たちと好きな仕事だけをするようにして、ストレスのかかる仕事は敢えてやらないようにしています。

そして3つ目に変わったことはお金に対する感覚です。

会社員時代は源泉徴収された給与が口座に振り込まれ、その中でお金のやりくりをするというスタイルでした。決められた収入の中で支出をコントロールすることで手元に資金を残していくしかありません。

しかし、自分で会社経営をするようになると、大きなリターンが得られる事業と判断すれば先行投資をする決断が必要になります。支出を減らすという節約の発想ではなく、積極的に支出することで将来のより大きな収入を狙うという考え方に転換しました。

また、税金に対する感覚も変わりました。会社員時代は源泉徴収が基本ですから税金に関しては受け身の対応でした。しかし、法人を保有するようになると経費、減価償却、日当といった費用を計上できるようになり、それによって法人税の金額が変わることを知りました。

自分で好きな仕事を好きな時にするようになるだけではなく、50歳になって生まれて初めてお金を借りるようになったことでお金に働いてもらう仕組みも完成しました。自分がお金のために働く必要はなくなり、お金と時間の自由を手に入れることができました。

サラリーマンは安定した職業だと思っていましたが、それよりも今の方が経済的にも精神的にも安定したライフスタイルを実現できています。

13年経ってすっかり毎日の生活パターンが変わってしまいました。

誰にでも安易に独立することを勧めようとは思いませんが、自分がもしあの時独立していなかったらと思うとゾッとします。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年12月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。