日本国と「抱き付き心中」するのはやめよう

内藤 忍

5月13日に開催する作家の真山仁氏とのコラボイベントはお申し込みが100名を超えました。今回のテーマである日本の財政赤字に対する関心の高さを実感します。

真山氏が持つ危機意識と同じ考えを私も持ち、以前から日本の財政赤字問題に対応した資産運用行うべきと提唱してきました。

実行すべきは日本依存からの脱却です。

多くの日本人は未だに円預金こそが最も安全だと思い込んでいます。

しかし通貨価値が下落する局面においては日本円の現預金持っていることこそが最大のリスクになります。まずは資産の外貨比率を最低でも50%まで高めることが急務です。

外貨は米ドルを中心に複数の主要通貨へ分散投資を行います。株式型のインデックスファンドやETFを活用して、世界経済の成長の果実を外貨で受け取る仕組みを作っておくことです。

さらに日本の財政問題から派生するインフレから資産を強固に守るのが不動産をはじめとする実物資産です。

都心の投資用マンションはインフレ耐性が高いだけでなく、低金利で資金を借りて保有することで、インフレによる借金の実質的な目減りという恩恵を最大限に享受できます。

「お金を借りる力」をインフレ対策に活用する戦略です。

さらに貴金属や暗号資産といった法定通貨の影響を受けない資産や、世界中の富裕層が価値を認めるアンティークコイン、現代アートといった資産も、ポートフォリオの一部に組み入れます。

これらの資産は日本国内の経済事情とは無関係に、グローバル市場で価値が決定されるため有事の際の資産防衛手段となります。

日本に住んで、日本円で収入を得て、日本円の資産を持ち続けるのは日本国と「抱き付き心中」するのと同じです。

日本円という一つのカゴにすべての卵を盛るのではなく、外貨と実物資産に分散しておくことが財政破綻という不透明な未来に対する対策です。

より具体的な資産運用戦略に関しては、5月13日のイベントでお話します。オンライン参加も可能です。

イベントで聞いた話をベースに今からしっかり準備をして最悪の事態を回避してください。

Kana Design Image/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年5月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

アバター画像
資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

コメント投稿をご希望の方は、投稿者登録フォームより登録ください。

コメント