「プラダを着た悪魔2」は1よりおもしろい?

映画『プラダを着た悪魔』の続編「プラダを着た悪魔2」(原題:The Devil Wears Prada 2)は、5月1日に日米同時公開されました。 前作から20年後を舞台に、オリジナルキャストが再集結する話題作です。

あらすじ

前作でミランダのもとを去ったアンディは、硬派なジャーナリストとしてキャリアを積んできました。しかし、メディア業界は大きく変わり、紙媒体は衰退し、広告収入もデジタル企業に奪われています。そんな中、アンディは仕事上の危機をきっかけに、再びファッション誌「ランウェイ」に関わることになります。(Tom’s Guide)

一方、ミランダ・プリーストリーは今も「ランウェイ」の象徴的存在ですが、かつてのように絶対的な権力を振るえる時代ではありません。コスト削減、炎上リスク、AI、広告主の意向、親会社の圧力などにさらされ、伝統的なファッション誌そのものが存続の危機に立たされています。(ちょりおか)

そこに絡んでくるのが、かつてミランダのアシスタントだったエミリーです。彼女はファッション業界で大きな影響力を持つ存在になっており、ジャスティン・セロー演じるテック億万長者の恋人ベンジーも登場します。このベンジーは、AIやテック資本を象徴するような人物として描かれています。(Page Six)

肯定派の感想

まず多いのは、元のキャストがみんな戻ってきたこと自体が楽しいという反応です。

試写後の初期反応では、「魅力的」「楽しい」という声があり、現代のメディア環境を扱った点も評価されています。特に、紙媒体の衰退や広告費をめぐる争いを物語に組み込んだ点は、単なる懐古続編ではないという見方につながっています。

観客コメントにも、「キャストがよい」「演技がよい」「衣装と景色が美しい」「心地よい現実逃避になった」という声が並んでいます。ストーリーに大きな意外性はないものの、2時間楽しめる、後半はテンポが上がる、という受け止め方もあります。

興行的にもかなり強く、公開12日で世界興収が前作の世界興収を上回ったと報じられています。ただし、インフレ調整前の数字なので、単純比較には注意が必要です。

否定派・慎重派の感想

一方で、「やはり1作目が一番」という声も目立ちます。

個別レビューでは、「期待が大きすぎた」「シリーズものでは1作目が一番になりがち」といった感想が出ています。特に、前作のようにファッションでテンションが上がる体験を期待した人には、今回は物足りなかったようです。

批評家側にも厳しい声があります。「前作のウィットやグラマーがない」「前作の辛辣さが薄まった」という見方があり、続編が丸くなりすぎたという不満も出ています。

SNSや掲示板でも、かなり辛口の感想があります。20年ぶりの続編として、世界がすでに先へ進んでしまい、前作の鋭さが今作ではやや薄れて見える、という意見もあります。別の投稿者も、1作目は好きだが2作目はかなり微妙だったと評しています。

1よりおもしろいのでしょうか?

人によりますが、総合的には、「1を超えた」というより、「1には及ばないが、思ったより悪くない」という評価が多数派に近いと思います。

前作は、アンディの成長物語、ミランダの冷酷さ、ファッション業界の華やかさと残酷さが非常にシャープにまとまっていました。2作目はそこに、現代のメディア不況、紙媒体の衰退、キャリアの再選択、かつての登場人物たちのその後を加えています。

その分、物語は大人っぽくなっていますが、前作の切れ味や疾走感は弱くなったという印象です。

見るべき人・期待しすぎない方がいい人

見た方がよさそうなのは、前作のキャラクターたちに再会したい人、ミランダやエミリーの現在を見たい人、ファッションと業界裏話をゆるく楽しみたい人です。

逆に、前作のような痛快な成長物語、鋭いセリフ、テンポのよい職場ドラマを期待すると、少し肩透かしを食う可能性があります。

一言でまとめるなら「1より名作ではありません。ただ、1が好きだった人が同窓会気分で見るには十分楽しい続編です」という評価がいちばん近いと思います。

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