面白いかも。「国力研究会」

辺野古沖の船の転覆事故に関し、学校側が恒常的に船長に謝礼をあげていた事実が判明しています。福島磐越道のバス事故ではバス会社が運転手に謝礼を用意していたことが判明しており、長年レンタカー運転手付きアレンジが当たり前だったことも判明しています。

学校側は当初火消しと否定に躍起で責任転嫁を図ろうとするも両方のケースとも学校側にも問題ありに傾いています。学校側もできれば全てのアレンジは業者任せにしたいところですが、こういう事故が起きれば必ず下見がなかった、先生が同乗していなかったとやり玉に挙げられます。

これらは学校側が全部悪いとも言えない一方、学校側が校外活動についてあまりに無防備、無知、放任だった点も深く反省すべきでしょうね。結構悩ましいと思います。

では今週のつぶやきをお送りします。

GAFAMは中堅企業???

「皆さーん、儲かってますか?」と伺いたいところです。

先週のこの項で「投資に向かう資金が減るわけではないので回転が効いてくれば小幅な調整で終わるのではないかと期待半分で見ています」と述べたのですが、見事な反転であります。リード役はソフトバンクG。その背景は同社が9割支配するアーム社の株価暴騰で今日300㌦台に乗せ、IPOから6倍近くになりました。この後、OpenAIの上場が控えており、そこで再びどれぐらいプレミアムが付くかわかりませんが、「孫さまは神様です」になるかもしれません。

個人的にはスペースX社の上場のほうに魅力を感じており、もしもIPO直後で購入するならこちらかな、と思っています。ただ、スペースXはテスラとの関係をどうするか、政治的および経営的判断も含め、一筋縄ではないかもしれません。

テスラは同社の原点であるフリーモント工場でのモデルSとXの生産を徐々に減らし、代わりにフィジカルAIを年間100万台規模で製造するプランです。そして最大の注目はテスラ社がスペースX社の下請け的な構造になっていることから吸収合併するのではないか、そうすればまたマスク氏が絶大なる主導権を握る会社に戻るのではないか、というストーリー性に面白さを感じたのです。

いずれにせよ両社が上場すれば市場から21兆円規模の資金がこの2つに流れ、両社の時価総額合計は470兆円と見込まれています。これは東証の上場株式の時価総額の合計が1350兆円規模なのでたった2つの会社で日本の上場会社の1/3の規模になるというとてつもない話となっています。

思うのは資金が集まる企業が圧倒的有利な時代ということです。もはや「GAFAMなんて中堅だね」と言われてしまう時代になってきたともいえそうです。

ナフサと米問題

昨年のコメ騒動は何だったのかと思うほどコメの値段は着実に下落し、現在5㌔3768円が農水省発表の今週の価格。実勢はもっと下がっているでしょうし、今後まだ下がるとみています。理由は今年の秋の収穫は昨年を上回りそうでコメが余るのが目に見えているのとコメ卸業者の倉庫が一杯で秋の新米に向けて倉庫のスペースを確保しなくてはいけないからです。

あの頃、「米は何処に行った」という話題で持ちきりでしたが、喉元過ぎればなんとやらで消費者は安くなった米にも見向きもしません。

一方のナフサ。政府は「ある」の一点張り。メディアはあらゆる方面の取材でナフサ由来の原料の不足を煽ります。ナフサがあるか、ないかと言うよりガソリンに補助金を出してナフサに補助金がないからナフサ精製を減らしているとか、ナフサから化学製品にするには各方面、工法や配合が違うのでそれに追いつかないなど、できない理由はいくらでも作り出せるわけです。

この問題、要はガソリンに補助金を出したことで原油精製会社が色めきだったわけで正直、経済産業省の戦略ミスだと思います。

米の問題が農水のミスであったことも含め、役所は十分機能しているのか、単に政府からの指示に対してYESマンになっていないか検証する必要があります。折しも東大生から不人気な官僚への就職、そして脂の乗った30代40代の官僚が「僕、辞めます」続出で50代のベテランが実務をやらされる現状を見るにつけ、改善するのは政府と官僚の温度差ではないかと思います。

ひと昔前は事務次官がメディアにも露出していたのに官僚潰しを断行し、「官僚なんてやってられねぇ」に見えます。「官僚 冬の時代」と言えるのでしょう。

面白いかも。「国力研究会」

高市首相を支える超党派の議員連盟、「国力研究会」で党所属議員の8割を超える320名が集まったことが話題になっています。この報に初めて接した時、「大政翼賛会」と村上前総務大臣が嚙みついたのですが、ぱっと見はそう見られるかもしれません。

私もこの報に接し、「この動きは何なのだろう」と一晩寝かして考えてみたのですが、案外面白い取り組みかもしれないな、という気がしてきました。報道では疑心暗鬼ながらも仲間外れになりたくない思いから顔を出している議員もそれなりの数がいるようですが、新たな切り口が生み出す新味に期待できる気がします。

高市首相 首相官邸HPより

そもそもは首相が無派閥で人付き合いもよろしくなく、傍で見ていれば高市氏が何でも一人で切り盛りしている感じです。例えが古くて申し訳ないですが、新珠三千代の「細うで繁盛記」的でこのままでよいのか、という機運が高まり、山田宏議員から麻生氏に打診があって一気に動いたという次第であります。

ではお前は何が面白いと思ったのか、と問われたら「へぇ、自民党が一枚岩になる機運があるんだ」という点です。つぃこの前まではてんでバラバラ、派閥時代には「首相は持ち回り」という自民党ルールが世論さえも制するような仕組みだったのですが、ようやく目覚めたか、と感じたのです。

英語名が振るっています。JiBでJapan is backの略だそうです。なるほど、日本が立ち上がる時、「目覚めるライオン」というらしいのですが、ピンとこないので「陽はまた昇る」的な感じなのでしょう。何が日本を変えたか、高市氏の持つ雰囲気はあるでしょう。併せて国民が呼応し、政権に協力的であり、かつ世界経済が混乱する中、上手に回り始めていることを受けて「いけるぞ!」という極めて前向きの空気が広がり始めていることが大きいと思います。

日本は一度「お祭りムード」に入ると異様に盛り上がります。政治の世界にもこの火がついたならば「日本は面白いかも」と思わざるを得ません。

後記
床屋とか美容室はお気に入りになると割と同じところにずっと行き続けるものだと思います。私は日本の実家のそばの美容室の店長と井戸端談義をするのが好きなのですが、今回はタイミングがどうしても合わずどこかで髪を切りたいと思い、近所の韓国系の美容室に思い切って行ってみました。

店長と思しき女性の方がカット、洗髪、ブロー全部で30分で仕上げました。5000円也。出来は… ははは、友人が私の髪を見て「お前はキムになったのか」と言われました。一週間もすればヒロに戻ると思いますけどね。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2026年5月23日の記事より転載させていただきました。

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会社経営者
ブルーツリーマネージメント社 社長 
カナダで不動産ビジネスをして25年、不動産や起業実務を踏まえた上で世界の中の日本を考え、書き綴っています。ブログは365日切れ目なく経済、マネー、社会、政治など様々なトピックをズバッと斬っています。分かりやすいブログを目指しています。

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コメント

  1. 早川蒼真 より:

    福島磐越道のバス事故の本質は、「運転手の運転スキルが明らかに不足していると分かっていながら、平然と他人の命を預ける運行・雇用システムそのものが狂っている」という一点に尽きるのではないでしょうか。事故を起しているような不適格なドライバーが、児童・生徒・高齢者・観光客といった「命」を乗せる車両のハンドルを握り続けられる現状は明らかに異常です。起きてから「誰が依頼したのか」「謝礼だったのか」「業者任せだったのか」と責任の線引きをしている時点で、制度設計として完全に破綻しています。

    そこで提案したいのは、一度でも事故や重大違反を起こした運転手に対しては、最低でも3ヶ月間は旅客輸送・送迎・有償運転・学校行事の運転といった「他人の命を預かる運転業務」を全面的に禁止する。そして、この禁止命令に違反した運転手・事業者・手配者には「懲役5年」級の実刑を科す。極端に聞こえるかもしれませんが、性善説の運用で人が現に死んでいるのですから、制度を性悪説寄りに組み替えるのは当然の帰結です。日本の安全管理はあまりにも「性善説」に頼りすぎ、その結果として尊い命が失われ続けてきたのです。

    一方、記事後半の「国力研究会」については、岡本氏の「面白いかも」という評価にかなり同意します。政策を前に進めるために与党内で大規模な勉強会が生まれること自体は、決して否定される話ではありません。そして英語名がJiB、すなわち「Japan is Back」というネーミングが実に振るっています。これは2012年から2013年にかけて安倍晋三氏と自民党が掲げたスローガン「日本を、取り戻す。」をダイレクトに引き継いだものです。そして、当時の自民党広報本部長としてこの戦略を最前線で指揮した張本人こそ、他ならぬ高市早苗氏でした。つまりJiBというネーミングは、かつて日本を牽引した安倍政権の確固たる国家観という強固な土台の上に成立しているわけです。

    科学者アイザック・ニュートンは「私がかなたを見渡せたのだとしたら、それは巨人の肩の上に乗っていたからです」と語り、先人の偉大な業績を深く敬いました。政治の世界も全く同じです。「国力研究会(JiB)」が描く日本の未来は、過去の指導者が築き上げた「日本を取り戻す」という巨大な遺産の上に乗っているのです。かつて掲げたスローガンを、今度こそ実現させるという覚悟の表れと前向きに捉えるべきでしょう。先人を敬い、その志を正統に受け継ぐ姿勢があるからこそ、かつてバラバラだった自民党が再び一枚岩となる機運が生まれ、「日本は面白いかも」というエネルギーが噴出しているのだと思います。

    失敗から学んで法律を直す。国力研究会が本当に「Japan is Back」を名乗るのであれば、まずはそういう仕事から着手してほしい。