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結論から言う。忙しい人ほど本を読んでいる。これは体感ではなく、私の周りを見渡した結果だ。本を読まない人に限って「時間ができたら読む」と言う。その「時間」は来ない。死ぬまで来ない。断言していい。
なぜか。人間は暇になると、もっと暇になろうとするからだ。
『速効読書』(石川和男著)青春出版社
時間があれば、だらだらスマホを見る。横になる。気づけば夕方。「あ、今日も読めなかった」。その繰り返しだ。私も経験がある。税理士試験の受験期、勉強に専念していた時期があった。時間は腐るほどあった。にもかかわらず、集中できなかった。「いつでもできる」と思うと、不思議と手が動かない。
ところが働きながら勉強した時期は違った。通勤の15分、昼休みの20分。「この時間しかない」という切迫感が、頭をクリアにした。追い詰められて、初めて本気になれた。合格したのはその時期だ。
話が少し飛ぶが(戻ってくるので許してほしい)、中間管理職をやっていたころの話をする。
「報告は早めに」と何度言っても、部下は動かない。怒鳴っても、丁寧に説明しても、変わらない。ところがある本に書いてあった一節を試したら、翌日から変わった。「早く報告してくれると、あとで部長に怒られずに済むから助かるんだよな」と、こちらの弱さを見せたのだ。それだけで動いた。
人は正しさで動かない。関係性と理由で動く。これを本で読んで、翌日に試せた。仕事をしていたからだ。仕事の場がなければ、ただの読書感想文で終わっていた。
ビジネスパーソンの強みは、読んだことをすぐに試せる「実験場」を持っていることだ。休職中の友人がいるが、彼は本をよく読む。でも「なるほど」で終わる、と言っていた。試す場がないから当然だ(責めているわけではない、念のため)。
覚えようとして読む本と、使おうとして読む本は、まったく別物だ。
「使う前提」で読むと、無意識にフィルタリングが始まる。「これは明日の会議で使える」「あの部下に刺さるかもしれない」——そういう読み方をすると、不思議と必要な部分だけが頭に残る。蛍光ペンで塗りたくった本より、1か所だけ折った本のほうが、あとで効いてくる。これは本当の話だ。
読書は知識の蓄積ではなく、思考の訓練だ。いや、それもちょっと違うか。要するに、道具は使ってなんぼ、ということだ。
暇になったら読もう、はやめたほうがいい。忙しい今日、スキマの15分で開く。それで充分だ。やる気は、開いてから出てくる。
尾藤克之(コラムニスト、著述家、作家)
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『3時間で身につくClaude活用術』(WAVE出版)









コメント
スパイラル理論✕スピリチュアル談
「私らしくない本棚にない本」
買わないのはビジネス本だと思う。
今から20年前、船井幸雄さんの本がすごく流行った。かなり多く出版されていてその中の数冊は買ったけど後はぜんぶ本屋で読んでしまった。船井幸雄さんは有名な経営コンサルタントで経営コンサルタントとしてのスパイラル理論などはさすがに上手いと思った。
もう一つ大きく2つにパートを分けると
スピリチュアルに関係することで
「あの世」についてだった。
経営コンサルタントの内容と違って私でも理解しようと思えばできる。
あの世は楽しくて楽しくて仕方ないと書いてある。船井さんが実際あんなに早く逝かれるとは信じられなかった。お会いして私を「さにわ」してほしかった。
だけど現実に役に立ったのは「経営コンサルタント」の船井さんだった。
友人にその事を話したら上司に船井幸雄さんの本を読んでいますと言っただけで海外事業部に昇進したという。
自分の得意ではない分野が役に立つことがあります。