
日本代表のエース、10番。堂安律選手。今回のワールドカップでエース番号の10番を背負うMF、ブラジル戦で活躍することが期待されている。
前回のワールドカップでドイツ戦・スペイン戦の両方でゴールを決めたことは記憶に新しい。彼は有言実行のカリスマになりつつある。ここぞという時に決定的な仕事をするのが堂安律という漢の真骨頂でもある。ビッグマウス、強気の発言の背景にある哲学が堂安律を作り上げた。
堂安律とは?

JFAより
堂安律選手は、1998年6月16日生まれの28歳である。身長172cm、体重70kg。ポジションは攻撃的MF/ウイング(MF/FW)。技術に優れていて、利き足の左足を活かした力強いドリブル、高いシュート技術、豊富な運動量とフィジカル強度で守備にも貢献する攻撃的ミッドフィルダーである。
兵庫県尼崎市出身、血液型はA。3つ上の兄がいる(堂安憂という元プロ選手。創造学園高校⇒びわこ成蹊スポーツ大学⇒AC長野パルセイロ⇒おこしやす京都AC)。尼崎市立浦風小学校、尼崎市立小田南中学校(現・尼崎市立小田中学校)、追手門学院高等学校、通信制の向陽台高等学校を卒業。
サッカーは、浦風FCジュニア、西宮市少年サッカースクール、ガンバ大阪ジュニアユース(U-15)、ガンバ大阪ユースと進む。1つ上の年のDF初瀬亮、MF市丸瑞希、FW高木彰人らとともに各世代では圧倒的な強さを誇った(ちなみに鎌田大地はガンバJrユースでは試合にあまり出ていない)。そしてガンバ大阪トップチームに飛び級昇格し、プロ契約を結んだ。
その後は、オランダの1部FCフローニンゲン、名門PSVアイントホーフェン、ドイツのビーレフェルト、SCフライブルクを経て、現在、強豪のフランクフルトに所属している。フローニンゲンではリーグ戦29試合9得点と若くしてオランダで攻撃の中心として活躍、PSVでは若干苦しんだものの、その実績を足場にPSVやブンデスリーガへステップアップしてきた。今やブンデスリーガを代表する選手となった。
日本代表については、U-15から各世代別代表に継続的に選出され、東京五輪代表を経て2018年にA代表デビュー。東京五輪ではエースナンバーの「10番」を背負った。2026年時点の代表成績:A代表キャップ数67試合、11得点。

出典:JR尼崎駅構内のindeedの広告。
筆者撮影
堂安律の声診断
日本声診断協会の代表理事であり「声診断」の開発者として数々の著名人の声診断で話題の中島由美子氏(株式会社ターンアラウンド研究所でもキャリアコンサルタントとして活動)に堂安律さんの声診断をしてもらった。
声診断とは、「心のレントゲン、と定義します。人の声の周波数を音階に分類し、音階と人の心との相関性を視覚化したメソッド」(日本声診断協会)である。

出典:声診断
中島由美子氏提供
1. 波形が物語る声の個性
一目で際立つのは、左下から下部——すなわちオレンジ・ゴールド・イエローの帯が、他のどの色よりも大きく、密に振り切れていることです。この3色は、芯の強さ・軸の強さ・負けず嫌いを表す、リーダーにとって最も重要な周波数帯。「何があってもブレない」という心の中心軸がここに現れています。たとえ負けても、ピンチに立たされても、「何クソ」と起き上がる——その強靭なレジリエンス(回復力)こそ、堂安選手の声の最大の特徴です。
さらに注目したいのが、右下に広がるライム・グリーンの豊かさ。これは、人を束ね、場を和ませながら全体を導く「フェミニンシップ・リーダー力」を示します。力で引っ張るだけでなく、仲間を生かし、チームの輪の中心になれる声。攻撃的な芯(オレンジ系)と、調和を生む包容力(グリーン系)を同時に併せ持つ――この稀有なバランスが、彼の声の核心です。
2. 声に刻まれた生き方
この波形は、彼の歩みそのものと見事に重なります。小学4年でセレッソ大阪のセレクションに落ち、「落とした人に絶対見返してやる」と誓った悔しさ。ガンバ大阪での「暗黒時代」、オランダ・フローニンゲンでパスすら回ってこなかった孤独の半年間。そのどれもが「ここで終われない」という負けず嫌い——まさにオレンジ・ゴールド・イエローのエネルギーで越えられてきました。
長谷川健太監督に「お前の武器はシュートだ」と言われて覚醒した左足、シュトライヒ監督のもとで身につけた守備の献身。声に現れた「折れない芯」は、挫折を力に変え続けた歩みそのものの証なのです。
森保監督が「10番のプレッシャーが彼の良さを引き出す」と語るように、重圧のかかる場面でこそ振り切れるのが、この波形の持ち主。芯の強さ(オレンジ系)がブレない判断を生み、リーダー力(グリーン系)がチームの結束を生む。10番に最もふさわしい声の構造をしていると言えます。
3. 10番・堂安律のこれから
2026年・北中米ワールドカップへ向け、彼の声はますます真価を発揮するでしょう。レジリエンスの強い人は、土壇場でこそ輝きます。スペイン戦で過去の悔しさを「最高の上書きストーリー」に変えたように、彼は逆境を推進力へ転化する力を持っています。スコットランド、イングランドという強豪相手にキャプテンを務めて勝利した経験は、声の軸がさらに太くなったことを示すもの。
攻撃の芯と調和のリーダー力を兼ね備えた10番が、日本代表をこれまで届かなかった景色——悲願のベスト8、その先へと導く可能性は十分にあります。声が示すのは、「最後まで折れない男」が世界の舞台で日本の軸であり続ける未来です。
堂安律選手の声は、才能ある少年の物語ではなく、「悔しさを原動力に変え続けた人」の物語を奏でています。折れない芯と、人を生かすリーダー力。この2つを併せ持つ声こそ、彼が日本代表の10番である理由であり、これからの日本サッカーを背負う根拠なのです。
堂安さんを中学生のころ小田南公園で練習する姿から見てきた筆者にとっても納得の結果となった。
堂安律の哲学
堂安さんは自身の性格を「負けず嫌い」と言う。その性格がゆえに、かつて彼よりも優秀だった選手よりも上に行ったと自負しているようだ。
堂安さんは「ビッグマウスとも取れる強気な発言をあえて繰り返す」ことで、自分を追い込むスタイルだと説明している。「引くに引けない状況を自分で作る」こと、そして負けず嫌いの性格がゆえに、努力を重ね、成功に近づくというのが堂安律の行動スタイルのようだ。彼は、「たくさん失敗して、たくさんの挫折を乗り越えて、大きくなれる」と言うように、これまで挑戦と失敗を繰り返し、課題を乗り越えて今の堂安律となった。
堂安さんは目標として「チャンピオンズリーグでの活躍、ワールドカップ優勝」を真剣に掲げていて、「メンタルは夢の大きさ。夢が大きいと挫けない」(サッカーダイジェストWEB参考)と主張する。
ワールドカップ優勝という目標に向けて、ブラジル戦は第一関門と言える。ここ数試合、沈黙している堂安律の左足がゴールをこじ開けるか?
さあ、共に戦おう。






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