「ケチ」と聞くと、一般的にはお金を使うのを極力控えて、節約でため込んでいくような人を想像します。
しかし、人生のステージによって「ケチ」のスタイルは変わっていくのではないかと思います
若い頃のケチが「1円でも多く手元に残したい」という金銭的な執着だとすれば、人生の終盤における本当のケチとは「限られた残り時間を1秒も無駄にしたくない」という時間に対する執着に変わります。
むしろケチだからこそ積極的にお金を使うようになる。人生の後半戦になって歳をとると価値観が逆転するという訳です。
体力や認知機能が確実に衰えていく中で、残された健康な時間をいかに密度濃く過ごせるか。そう考えたとき、資産を使わずに放っておくことほどもったいないことはありません。
大切な時間の損失を嫌うからこそ、その価値を最大化するために、逆にお金を投じるようになるのです。
例えば、移動の快適さにお金を使って体力を温存することや、一流のサービスを買って煩わしい手続きや待ち時間を省くことは、シニア世代にとって単なる贅沢ではありません。
限られた人生の持ち時間を、不快な時間や無駄な労力で消費しないための、極めて合理的な行動と言えます。
また、自分が元気なうちに家族や大切な人たちと素晴らしい経験を共有し、豊かな思い出という無形の資産に換えておくことも、お金を死蔵させるリスクを回避する賢明な選択です。
若いうちはお金を貯め込むことがケチであり、人生の終わりが近づくと今度はお金を使わないことがケチになる。
お金という有限なツールを人生というさらに有限な時間の中でどう使い切るか。人生とお金の関係とは何とも面白いものです。
私も俗物でケチな人間ですから、気が付けば節約志向から積極的にお金を使うべきだと思うようになりました。そろそろ人生が終盤に差し掛かっていることを意識しているのかもしれません。
そんな人たちが同世代の友人にこれから増えていくような気がしています。

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編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年6月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。







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