「詐欺師の証言」でも中傷動画追及は続行?小川淳也代表が会見で言葉に詰まる

高市早苗首相陣営による「中傷動画」疑惑を追及してきた中道改革連合の小川淳也代表が、疑惑の根拠となった証言者の信用性を問われ、苦しい説明に追われた。

【参照リンク】「不問に付すつもりはない」中道・小川氏は中傷動画疑惑追及継続へ 「裏付け必要」は強調 産経新聞

話題となっているのは、7月10日に行われた小川代表の定例記者会見である。産経新聞の記者から、動画作成を証言したIT会社代表の松井健氏について、共産党の田村智子委員長が「詐欺師で信用できない」と述べたことを踏まえ、それでも松井氏の証言を根拠に高市首相を追及するのかと質問された。

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「追及側にも裏付けが必要」

小川代表は「追及する側も、防御に当たる側も、ある種、裏付けを持って進めていく必要がある」と回答した。松井氏の証言や資料に疑義が生じていることは、事実上認めた形だ。

その一方で、小川代表は「事実関係の有無」と「高市総理の対処の仕方やリーダーとしての資質」は別の問題だと主張。「不問に付すつもりはない」と述べ、追及を続ける考えを示した。

しかし、回答の途中では何度も言葉を詰まらせ、長い間を置く場面があった。その様子を切り取った動画がネットで拡散し、「追及の根拠を自分でも説明できていないのではないか」との批判を呼んでいる。

中道改革連合・小川淳也代表

疑惑の「証拠」に時系列の矛盾

問題の発端は、松井氏が「高市事務所の公設第1秘書から依頼され、総裁選の対立候補を批判する動画を大量に作成した」と週刊誌や共同通信に証言したことだった。

ところが、総裁選当時に作成されたとされた動画に、その後の衆院選で撮影された可能性が高い写真が含まれていたことが判明。共同通信は記事から写真などの一部を削除した。週刊文春も公開していた動画の一部を停止し、本文を修正している。

さらに松井氏をめぐっては、暗号資産「SANAE TOKEN」の事前販売や過去の投資トラブルも報じられ、その証言の信用性に大きな疑問符が付いている。もっとも、資料の一部に矛盾があったからといって、疑惑全体が直ちに虚偽と確定したわけではない。高市事務所と松井氏の接点など、別途検証すべき論点は残っている。

「疑われた側が晴らせ」は通用するのか

共産党・田村委員長は7月9日の会見で、松井氏について「詐欺師で、その発言は信用できない」「裏付けも見えてこない」とまで断言した。それでも首相秘書には国会で説明するよう求めている。

小川代表も同様に、「追及側にも裏付けが必要」と認めながら、高市首相側の対応や資質の問題に論点を移した。

しかし、疑惑を提起した側の証拠が揺らいだとき、まず問われるべきなのは、疑われた側の態度ではなく、追及した側が何を根拠に断定的な批判を展開したのかである。

「疑惑を持たれた側が潔白を証明せよ」という論法を続けるなら、政治家は出所不明の証言一つで、いつでも国会に呼び出されることになる。小川代表が会見で言葉を失ったように見えたのは、この追及の構図そのものが説明困難になっているからではないだろうか。

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コメント

  1. yuzo.seo より:

    本件、すでに動画が偽造であることは自明なのでしょう。偽造動画で首相を追及してしまったこと自体、大間違いであると自覚しなくてはいけません。

    ちょうど20年前、「永田メール事件」とか「堀江メール事件」と呼ばれる、偽造メールで首相を追求する事件がありました。その結果は、関係者が大きな傷を負うことになっております。
     
    この教訓を胸に、今回は誤った行動をとることなく、早急になすべきことをなさなくてはいけません。
     
    すでに過ちが明白となっている以上、ここでジタバタすることは、当人の傷を広げるだけですし、それ以上に日本の国益も損ねる行為であると自覚しなくてはいけません。
     
    関係者の方々には、過去の偽造メール事件を振り返り、今何をなすべきか、一度熟考されることをお勧めします。