お店と客のマッチングの機会を提供する南麻布の「会員制鮨店」

内藤 忍

秋田のお鮨の名店の味を東京の南麻布で楽しむ機会がありました。これは私が会員になっている「NIGIRI(にぎり)」というお鮨のお店に秋田からわざわざやってきて、期間限定のポップアップを開催してくれたからです。

NIGIRIはお鮨のお店というより、毎日全国から人気の鮨店が入れ替わりでやってくる鮨プラットフォームのような施設です。

地方にある予約困難な名店は一見客の予約を取らないところが少なくありません。予約が取れても数ヶ月から数年待ちという高いハードルがあったりします。また足を運ぶには、移動時間や宿泊の手配も必要になります。

会員としては雰囲気や食材は少し異なりますが、遠くにあってなかなか行けないお店が向こうから東京にやってきてくれるのはとてもありがたいことです。

一方でポップアップで出店する地方の名店側にとってもメリットが存在します。

南麻布にある厨房設備とカウンター席を使って営業でき、集客はNIGIRIが会員向けに行ってくれますからリスクはありません。

また東京の富裕層に対して、自店の魅力をダイレクトにアピールすることができますからロイヤルカスタマーを開拓するチャンスにもなります。

南麻布で食べて満足した顧客はその店の「本拠地」である地方の店舗へわざわざ足を運ぶようになります。お店側も一見ではなく南麻布で接客した人たちなので安心して予約を受けることができます。

東京でのマッチングがきっかけとなり、東京の鮨好きと地方の名店が繋がりを持てるようになる。お店にとっても利用客にとっても大きなメリットです。

限られたメンバーしかアクセスできない会員制のお店だからこそ、お店も安心して予約を受けることができます。

実際に本拠地のお店に行くと、南麻布で味わった以上の満足度が得られます。食材の制約が無くなり、地元の食材を自由に扱え、そのお店の独特の雰囲気の中で食事を味わえるからです。

またお酒の品ぞろえも地元の珍しいお酒が選べますからそれをお料理を合わせる楽しみもあります。

そして価格に関しても東京のポップアップよりはかなり良心的です。交通費と宿泊費用をかけても充分価値がある場合が多いのです。

今回のお店にも早速今年の秋に出かけることにしました。東京にはない素晴らしい地方の鮨文化に触れられることが今から楽しみで仕方ありません。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年7月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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