「ライスワーク」だけは65歳に関係なくリタイアしたい

内藤 忍

日本経済新聞電子版によればマイナビが実施した調査結果で40〜50歳のミドルシニアのうち3割超が65歳以降も働きたいと回答したそうです。このデータだけを見ると働くことに前向きな人が意外に多いと思うかもしれません。

しかし65歳を超えても「働きたいか、働きたくないか」は、その仕事がどんな性質のものかによって考え方が180度変わるはずです。

自分が情熱を傾けられ、社会への貢献が実感できる大好きな仕事。いわゆる「ライフワーク」であれば70歳になろうが80歳になろうが続けたいと思うのは自然なことです。

生涯現役でいたいという人の多くは、そうした生き甲斐としての仕事をイメージしているのではないでしょうか。

一方で、生きるため、食べるためだけに割り切ってこなす「ライスワーク」となると話は別です。

時間を切り売りしてお金を得るだけの作業は65歳と言わず、できることなら今すぐにでもやめたいというのが本音のはずです。

歳を重ねてもなおお金のためにやりたくない仕事に縛られ続けることほど、人生の終盤でストレスになるものはありません。

つまり仕事に関しては年齢以前の問題として何を仕事にするかが重要な要素になるということです。無理に働き続けることでも、ただ無職になることでもなく「65歳になった時点で、ライスワークをしなくても生きていける状態」を計画的に作っておく必要があります。

そのためには、自分自身が労働するのではなく、資産(お金)に働いてもらう仕組みを若いうちから計画的に構築しておくしかありません。

自分が寝ている間も、旅をしている間も、資産が勝手に収入を生み出してくれる仕組みさえ完成していれば、65歳以降の人生も完全に自分がコントロールすることができます。

ライスワークから足を洗いライフワークだけを選んで生きる。そんな自由な選択権を手に入れられるかどうかが人生後半の豊かさを決定づけるのだと感じています。

もはや年金だけではライスワークをやめることは残念ながらできません。ライフワークだけで豊かに暮らすために必要なのは年金プラスアルファのインカム収入を得ることです。それは自分ではなくお金をどう活用するかにかかっています。

gentlelight/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年8月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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