トランプ米大統領の「アメリカ湖」への執着が、もはや冗談では済まないレベルになってきた。彼は8月25日、自身のSNSTruth Socialで、米国とカナダの貿易摩擦を理由に、米加国境にまたがるオンタリオ湖をLake America(アメリカ湖)に改称することを「真剣に検討している」と投稿した。
冗談かと思ったら、本当に大統領令を出した
普通なら、ここで「トランプ流の挑発だろう」と受け流すところだが、トランプは8月27日、本当にオンタリオ湖を「Lake America」と改称する大統領令に署名した。
もちろん、トランプが大統領令に署名したからといって、カナダ側まで「アメリカ湖」になるわけではない。米政府内部で使う名称を変えることはできても、カナダ政府や国際社会、民間地図会社にその名称を強制する権限はない。
「アメリカ湖」の画像を次々と投稿
それでもトランプは「湖の名前を変えた」で終わらなかった。8月28日には、Lake Ontarioの文字を消してLake Americaと書き換えた地図をTruth Socialに投稿した。

さらに、改称に反対したニューヨーク州のキャシー・ホークル知事を「愚かな知事」と攻撃し、「かつてLake Ontarioと呼ばれていたものは、いまやLake Americaだ」と投稿した。数時間後にもホークル氏を批判し、「LAKE AMERICAを認めないなんて信じられるか」と蒸し返した。
そして8月29日、さらに奇妙な展開になった。トランプは「LAKE AMERICA ― PROTECTED BY DONALD DUCKS」と題した投稿をリポストした。「アメリカ湖」のそばを、トランプのような金髪をしたガチョウたちが銃を持って行進するAI生成動画まで共有した。
Trump shared HIMSELF as a DUCK with an Army of Ducks
He really is embracing the Donald Duck memes pic.twitter.com/4TPiUurlkH
— Ryan Rozbiani (@RyanRozbiani) August 30, 2026
さらにトランプ自身が”Welcome to Lake Ontario”という看板を蹴り倒し、”Welcome to Lake America”に交換して踊り出すAI動画まで投稿した。
Trump just posted this AI video of himself replacing the Lake Ontario sign with a “Lake America” sign.
I’ll never understand how 77 million people voted for this buffoon. pic.twitter.com/HSUpqMa0oP
— Republicans against Trump (@RpsAgainstTrump) August 29, 2026
「頭は大丈夫か?」と心配になる異常な執着
米加両国はいま深刻な貿易摩擦を抱えている。本来なら大統領が考えるべきなのは、関税が企業や消費者に与える影響や、複雑に統合された北米のサプライチェーンをどうするかという問題だろう。
ところがトランプは湖の名前を書き換え、地図を投稿し、反対する州知事を罵倒し、金髪のガチョウが銃を持って歩くAI動画を拡散している。
「頭は大丈夫か?」という言葉は品がないかもしれないが、世界中がもっと深刻に問うべきなのは、「アメリカ大統領の判断力は大丈夫なのか?」ということではないだろうか。







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