うわ〜、素敵!って、店内に入った途端に声が出る。
1895年創業の老舗ブラッスリー「モラール」。名前はもちろんずっと前から知ってたけど来る機会なかった。10年くらい前に内装工事して、創業当時の壁画や装飾がたくさん出てきて、より美しくなったのだそう。
建築家は、エドゥアール=ジャン・ニエルマン。ニエルマンといえば、ニースのアイコン、「ネグレスコ」。ビアリッツの瀟洒なパラスホテル「オテル・ド・パリ」やパリの「ムーラン・ルージュ」も彼の作品。
あまりに内装素敵なので、オーダー前に広大なお店を案内してもらう。

メインのサロン
どのサロンもいい感じだけど、やっぱりここが1番雰囲気楽しめると思う

サンラザール駅の目の前

入り口すぐのサロン
壁や天井のモザイクが圧巻


奥、ラリック装飾のサロン

1番奥は30人くらい入れる大個室

装飾見てるだけで最高♪
”ベル・エポックの美が詰まった美術館みたいですね〜!”と案内してくれた支配人に言うと、”美だけでなく美味も楽しんでもらえますよ!”と返答。芸術&美食、願ったり叶ったり♪


美しい内装に乾杯してグジェールかじりながら、おっきなメニューを広げる。色々気になるけど、ブラッスリーらしい料理にしましょう。
ということで、まずはブラッスリーの定番、海の幸。3種類の牡蠣と茹で海老。生牡蠣はちゅるん。友も私も、レモンもエシャロットヴィネグレットもなしで、牡蠣の味をきちっと味わう。エビはパキッと割ってぱくん、甘くておいしいね。たまにマヨネーズつけてみる。口直しは、さっぱりきりっとサンセール。
シャンティー城にある”牡蠣の昼食”や牡蠣の食べ方、シャンパーニュを話題に、楽しいディナーのスタート。




リ・ド・ヴォーのテリーヌが、上品な味付けでかなりおいしい。付け合わせのチャツネもおいしいのだけど、テリーヌ本体の味が完璧に決まってて必要ない。でもチャツネおいしいから、それはそれで食べるよ♪

21時になりふたつのメインサロンは大入満員、2回転目のテーブルも。ワイワイガヤガヤ、華やかなブラッスリーの雰囲気満載。100年前もこうやって、みんな美食と美酒に興じたんだろうなぁ。


主菜は、シャトーブリアンのグリル。ちょっぴり焼きすぎだけど、お肉自体の味わいはマル。フリットとインゲンという、これぞフランス!な付け合わせももりもりいただく。芳醇なローヌのワインが進む♪



友達は、アンガス牛のたたき
デセールは、これまたブラッスリーの定番、クレープ・シュゼット。テーブル横でのフランベを期待するも、サロンの端の作業台で火をつけてる。安全面からなのでしょうね。友が頼んだオムレット・シュルプリーズ・モラール(オムレット・ノルヴェジエンヌと同じ)は、テーブルで火をつけてもらってて、いいなぁ(笑)
クレープ、ちょっとアルコールが残ってる感じなので、ヴァニラアイスクリームもつけてもらって、好みに味変。

奥の壁際で、クレプシュゼットフランベ中

オムレットのフランベはテーブルで


たくさん食べたねー、おいしかったねー、たのしかったねー!
内装最高、これぞ古きよき時代のパリ。これをみるだけで、すでに価値がある。100年前も、今夜みたいな感じで大いに賑わって海の幸がどんどん提供されてたんだろうなぁ。
サーヴィス最高、クラシックで絶妙な距離感と愛嬌で、大好きなタイプ。担当してくれたサーヴィスマンは、かつて「ルレ・デュ・パルク」にいたそう。ロビュションとデュカスが、小鯖のタルトやトリュフ入りコキエットを出していた、とっても素敵なレストランで、緑豊かな中庭が好きすぎて、春夏によく行ってた。30年近くも前に、今夜みたいな素敵なサービスをしてくれてたんだろうなぁ、と、昔に思いを馳せる。
料理も満足、海の幸は種類豊富だし、その他の料理も誰もに愛される伝統料理がたくさん。


想像以上に素敵なブラッスリーだった「モラール」。夜遅くまでやってるので、パレ・ガルニエでバレエ見た後にふらっと寄ったら楽しいだろうな。
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々6」2026年3月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々6」をご覧ください。







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