2027年4月から5月に行われるフランス大統領選挙の構図がかなり固まってきた。これから折に触れて紹介していきたいが、今回は全体的な構図と有力候補を紹介しておきたい。

マリーヌ・ルペン氏インスタグラムより
世論調査では、極右RNの マリーヌ・ルペンが30%以上の得票で第1回投票でトップは確実という情勢。第2位は中道右派オリゾンの エドゥアール・フィリップ元首相がつけているが、20%に達してない。3位に付けているのは社会党左派から出て極左的なジャン=リュック・メランション元国家教育担当相である。

常識的には、10人ほどの候補者が出て、過半数を取るものはなく、ルペンとフィリップが、決選投票に進む。しかし、保守中道も左派も候補者乱立で、まとまり具合によってフィリップでなくメランションが二位となり、極右と極左の選択になることが恐れられている。

メランション氏インスタグラムより
1970年代からのフランスの党派攻勢は、左から、極左、共産党、社会党、中道諸派、ドゴール派(共和党)、極右だった。社会党と共和党が二大政党だが、中道派が間隙を縫って、ジスカールデスタンやマクロンを大統領にしたこともある。
今回は、保守・中道からは、上記三人のほか、共和党からはブリュノ・ルタイヨー 元内相、マクロンの後継者的な立場のガブリエル・アタル元首相(LGBTをカミングアウト)が出て共和党から分かれてオリゾンを結成して、マクロン派との中間に位置するフィリップと三つ巴になって共倒れの危機。まとまるとすればフィリップだと期待したいが、スキャンダル一つで情勢は変わる。
左派では社会党はフォールが有力だが、友好関係にあるラファエル・グリュックスマンヨーロッパ議会議員の方が人気があり、そちらに合流する可能性が高い。共産党はファビアン・ルセルを立てるが、メランションに票を吸収されてしまっている。
極右ではゼムールも出るが、余りのびそうもない。マリーヌ・ルペンは資金問題で、公民権停止されたが、大統領選挙までに期間が終わる。しかし、さまざまなかたちで立候補阻止を狙われているので、その場合は、若いジョルダン・バルデラが控えている。イタリア移民の子だが、交際中の女性はナポリ国王だったブルボン分家の公女マリア・カロリーナ(スペインの親戚と王位継承権を争っている)。
ある世論調査では、第1回の投票では、ルペンが34%、フィリップが20%、アタルが14%、メランションが12%、グリュックスマンが11%だが、別の調査ではルペン35%、フィリップ19%、メランション15%だ。そして、決選投票ではどの調査でもルペン優勢だ。
- 第1回投票 2027年4月18日(日)
- 第2回投票(決選投票) 2027年5月2日(日)
- 新大統領就任 5月中旬まで

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