「頭がいい奴が勝つ」と思ってた? 勝つのはやめない奴!

先に結論を言う。人生がうまくいくのは、頭がいい人じゃない。続けられる人だ。

……いや、わかってる。「またその話か」と思っただろう。私も思った。書店に行けば「習慣」だの「継続」だのの本が山積みで(正直、見飽きた)、帯にはだいたい同じことが書いてある。

こうやって「続けられる人」になる』(ヴィランティ牧野祝子 著)SBクリエイティブ

でもこの本、ちょっと出どころが違う。

著者は東京のごくフツーな家庭の出身だ。周りにあるのは日本語だけ。国際的に活躍する「成功者」なんて、メディアの向こうの住人。どこか別の世界に、自分とはまるで違う、特別に賢い人たちがいるんだ――子どもの頃は本気でそう信じていたという。

わかる。めちゃくちゃわかる。

ところが著者はその後、20年にわたって10ヵ国以上で働くことになる。ベイン・アンド・カンパニー。ロレアル。ディアジオ。伊系ファッション企業。戦略コンサルに化粧品に酒にファッション。……いや、振れ幅よ。

で、そこで出会った「人生がうまくいっている人たち」を見て、子どもの頃の思い込みは見事にひっくり返された。差を生んでいたのは、頭の良さでも生まれでもない。もっと地味で、もっと強い力。「続けられる」という、それだけ。

それだけ、である。拍子抜けするだろう?

大事なのはここからだ。著者のいう「続けられる人」は、鋼の意志を持った超人じゃない。しんどい、めんどくさい、やめたい。そういう当たり前の感情を、ちゃんと抱えている。成功者だって朝の運動は「やりたくない」し、早起きを決めても「めんどくさい」と思っている。

なんだよ、同じじゃん。

そう、同じなのだ。だから、続かない自分を「意志が弱い」と責めるのは、たぶん的外れだ。差があるとすれば、その「やりたくない」とどう付き合っているか。そこだけ。

じゃあ、どう付き合っているのか。本書はその秘密を紐解いていく。……ここで全部書いたら怒られるので、続きは本で。

「自分は頭がよくないから」と思っているあなた。安心していい。たぶん、関係ない。

※ここでは、本編のエピソードをラノベ調コラムに編集し直しています。

尾藤克之(コラムニスト、著述家、作家)

日本初のClaude実用書です。発売即重版しました。

3時間で身につくClaude活用術』(WAVE出版)

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