黒坂岳央です。
筆者はコンビニでトイレを借りたら、何か買い物をさせてもらうようにしている。だがSNSでは「店員目線では正直、迷惑」といった意見もよく見る。一体、何が正しいのか?
この議論は見方を変えれば結論を出すことが出来るテーマだ。持論を述べたい。

コンビニのトイレは「無料」ではない
当たり前すぎる前提として、コンビニのトイレは図書館のような公共物ではなく、営利企業の好意で使わせてもらっているものだ。そしてトイレは無料ではない。店には水道代や電気代、清掃など1回使うごとにコストがかかっている。
「店員目線だが好きにしろ」というのはおかしな話で、オーナー目線、企業目線では「コストはかかるが無料でサービスします」ということである。だからこの議論は店員が使っていいかどうかは決めるべきではない。
そこを忘れて「コンビニのトイレは当然、無料で使える社会インフラ」などと解釈するのは、使わせてもらっているのに感謝がないように思える。
使わせてもらって当然ではなく、お礼に少額でも買い物をするのは厳密な利用料金というより、店が負担してくれたサービスへの小さな返礼と考える方が自然だ。
買う義務はない。だけど
購入反対派は「購入義務なんてない」とか「店が無料で開放しているんだから使っていい」というだろう。これ自体は正論で店が「使っていい」と言っているならお言葉に甘えていいだろう。
だがそれを言い出したら世の中のマナーの大部分は、そもそも義務ではないという話になる。
エレベーターの開ボタンを押して待つ義務がないからと、小走りの人を無視して「閉ボタン」を押すだろうか?道を譲ってもらって当然と思うだろうか?親切丁寧にしてもらった相手に「相手が好きでやったこと」と解釈するだろうか。コンビニのトイレだけは「相手にコストがかかってもいいといっているのだから」と解釈されるのはなぜだろう。
人間社会は法律と契約だけで回っているわけではなく、「してもらったら少し返す」という返報性でまわっている。
ここで「法律上買う必要がない」という反論をしてしまうと、マナーについて話しているのに契約論を持ち込んでいる。この点は「むしろ買い物なんてするな派」の見落としている。
店員目線で考えるべきではない
「店員からすると仕事が増えるから買わなくていい」という意見がある。これ自体は確かにそうだろう。「店員が楽をするなら黙って使って黙って出ていけ」が最適解である。
だが、「トイレを使わせてもらったお礼で誰を支えるのか?」という話だ。筆者はアルバイト店員に気を使うのではなく、オーナーや店舗へ感謝を返したいので買い物をすることにしている。なぜならトイレを使わせてくれた本人だからだ。
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客や店員が商品を買わない方が楽だからと「トイレだけ使って誰も買わない店」になったら、その店はひたすらトイレのコストを払い続ける。
これを「使わせるのは当たり前」と考えるか?それとも「さすがに相手に気の毒だから何かお返しをしたい」と思うか?それはその人の人間性だ。自分は何もしないのは気が引けるので、手間をかける店員には申し訳ないがオーナーと店舗へのお礼に買い物をする。
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「Z世代を甘やかすな」(著:黒坂岳央)






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