日銀の佐藤綾野審議委員が「利上げ賛成」と手のひら返しでリフレ派は総崩れ

9月の日銀会合で利上げに反対した新任の佐藤綾野審議委員が、今度は利上げ継続に賛成する立場を明らかにした。共同通信のインタビューで、政策金利を「段階的に調整していく方針には賛成している」と手のひら返しした。

共同通信

利上げには賛成だが今回は反対

日銀は9月18日、政策金利を1.25%程度に引き上げる方針を賛成7、反対2で決定したが、高市政権が任命した佐藤委員と浅田委員が反対に回ったことで「追加利上げはむずかしい」との見方が生まれ、円安が進んで1ドル158円台になった。

その後は城内経財相が「リフレは終わった」といい、片山財務相が「高市政権はリフレではない」といって、数少ないリフレ派として審議委員に選ばれた佐藤氏は、すっかりハシゴをはずされた様子だ。

「政権の積極財政と整合的になるよう独立に判断する」という言葉は矛盾している。積極財政に配慮して利上げに反対するのは、日銀の独立性を失わせるものだ。今の日銀に期待されているのは、インフレの中で財政赤字を拡大する政権のブレーキである。

次々に脱落してリフレ派は終わった

佐藤氏は「現在の金融環境は緩和的」と認め、利上げの間隔も固定すべきではないとしている。本人の説明に従うと、争点は利上げの方向ではなく時期だったことになる。それなら問われるのは、どの程度の消費や所得の改善が確認できれば賛成するのかという判断基準だ。

佐藤氏は「景気を殺さないような利上げのタイミング」が望ましいと述べたが、物価高が続けば実質賃金は下がり、消費も減退する。利上げを先送りしても、インフレが消費を圧迫するなら、家計を守ることにはならない。

いずれにしても審議委員になったときはリフレ派を自認していた佐藤委員が脱落したことで、リフレ派は総崩れだ。高市首相も「私はリフレ派ではない」と言っているので、インフレを加速する積極財政もやめるべきだ。

 

コメント投稿をご希望の方は、投稿者登録フォームより登録ください。

コメント