シニア時代をどう生きるか?

今週、林真理子氏の『80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間』という過激で長いタイトルの書ですが、90分で読み切りました。読み手が年寄りなのでフォントが大きく、行間も広く、スカスカのページもあるから私から見れば「上げ底書籍」だけど面白かったというのが所感です。

林氏の書は数年に一度読むのですが、嫌いな人は嫌い、好きな人は好きでしょう。数年前に内館牧子氏の「老害の人」シリーズを読んだのですが、このお2人は似ているところがあります。あけすけでモノを言うところや自分で生きる力を持っていることです。内館氏はお亡くなりになりましたが、まぁパワフルな方でしたね。

そんなタイミングで日経が三連休狙いもあってか、「直言」シリーズで林氏を取り上げ「70代こそ働くのをやめるな 作家・林真理子氏『卒婚も選択肢に』」という記事を出しています。ざっと目を通しましたが、上述の書籍をベースにした話です。

私が思わず頷いた点は「金を使う」こと。それも自分ではなく外に向かって金を使うことであります。年寄りになると「年金暮らしだから」といって消費が内向きになる人は多いと思います。もちろん、個人個人で年金額の差はあるし、資産の額も違うので一概には言えませんが、なるべく外に出よ、そして割り勘出費にビビってはならないと思うのです。もちろん奢ってあげるチカラがあればなおさらベストです。全額出さなくても「私は1万円出すからあとみんなで割って」」という奢り方もあるでしょう。

そして私の場合は基本的には聞き役になりながらポイントだけしゃべるように心がけています。時々、年長の方と飲み会に行くと特定の方が全体の7割ぐらい場を支配するケースがあるのです。本人は全然気がついていないのですが、10年、20年まえにくらべ(このお父さん、パワーアップしとるわ)と内心思いながらついついしゃべることもなく暇なので目の前のグラスをクピクピ飲んでいると「あー、また飲み過ぎた」になりがちです。

以前にもお話ししたと思いますが若い方には「奢るから俺と飲んでくれ」いう感じです。以前コメントに「若い奴がかわいそうだ」とあった記憶があったのですが、私はTPOで話題を合わせるのが得意で、銀座のママならぬ、バンクーバーのパパといったら言い過ぎか。特にブログでは絶対に書かない恋愛系トークはめちゃくちゃ得意カテゴリーであります。しかも自分の立ち位置を25歳とか30歳ぐらいにまで落として、「それで…」「うんうん、それ、わかるよねー」で話をどんどん引き出していくと赤裸々な話がゴボゴボ出てくるのであります。これほど楽しい飲み会はない、というのが私の感想。

新しいものにチャレンジする精神も林氏と私が似ているところです。とにかく、一度の人生、やってみたいことはゴマンとあるので機会あるごとに他人が聞けば「マジで?」と言われるようなことに挑むわけです。筋肉系から頭脳系までいろいろです。なぜかといえば情報化社会になり、社会と自分の立ち位置の関係がよく見えるようになると「あれ、こんなこと知らなかったな」ということがどんどん浮かび上がってくるのです。すると「あれもこれも」であぶはち取らずになるかもしれないけれどこの歳で専門家になる訳じゃないので「ちょっとかじってみようか」という感じです。今はまっているのは宇宙の話と歴史の深堀。かじってまずければ止めればよいし、美味ければ二口、三口と続けてもよいでしょう。

トータルで重要なことは元気をどれだけ維持できるか、だと思います。それは肉体的、精神的、頭脳的なものすべてにおいてバランスが取れていることが重要です。私はそれの為にはあらゆる医学的予防は受け入れることにしています。昨日は帯状疱疹予防接種、火曜日は肝臓のウルトラサウンド、血液検査、尿検査、金曜日は緑内障検査と続きます。ですが、それらの検査は半年に一度行うルーティーンで健康の証をもらう為でもあり、その結果を踏まえて生活習慣に微調整を加えていくようにしています。そしてもっとも気を遣うのは自己免疫力を最大限引き出せるようにすること、つまりクスリには極力頼らないようにしています。先日もちょっとゴホゴホしていたのでこれはいかん、と思い、寝るのではなく、フィットネスでいつもよりやや長い40分走って汗だくになることを2-3回繰り返したらすっかり良くなっていました。

歳をとると子供にいろいろ残してあげよう、と思う方が多いと思います。私は不用意に残すと考えることが子供を甘やかせるのだと思います。親が子供にしてあげることはしっかり教育を受ける機会を提供すること、あと余裕があるなら住むところは継がせてあげればそれで十分だと思っています。私の女友達が小学生の子供2人にあらゆる経験をさせるため、習い事に行かせ、キャンプに行かせ、地域の集まりに参加させるので自分の時間もお金も犠牲にしていると言っています。やり過ぎ感はあるのですが、子供が高校を出るまでにはあと7-8年だしもうひと踏ん張りだね、、と励ましながらこの人は偉いと思っています。そうすればきっと素敵な老後を過ごすことができると私は思っています。

シニアといって思いつくのはお金と暇。でもそうじゃない、もっと忙しく日々を過ごす、そして退職後も張り詰めた人生を送るよう自らにムチを打たないとテレビの前から動けなくなると思います。

では今日はこのぐらいで。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2026年10月11日の記事より転載させていただきました。

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会社経営者
ブルーツリーマネージメント社 社長 
カナダで不動産ビジネスをして25年、不動産や起業実務を踏まえた上で世界の中の日本を考え、書き綴っています。ブログは365日切れ目なく経済、マネー、社会、政治など様々なトピックをズバッと斬っています。分かりやすいブログを目指しています。

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