北朝鮮は10月12日午前、弾道ミサイルを相次いで発射した。韓国軍によると、午前9時20分ごろから平壌付近で異なる種類のミサイル数発が発射され、一部は900キロ以上飛行した。韓国軍は、韓国が8日に実施した国産の極超音速兵器の試験発射への対抗措置との見方を示している。fnn.jp

10月3日に行なわれた北朝鮮のミサイル発射訓練(共同)
日本のEEZ内への飛来は確認されず
日本の防衛省は、北朝鮮内陸部から少なくとも2発の弾道ミサイルが発射されたと発表した。北朝鮮東岸付近や日本海に落下したと推定され、日本の領域や排他的経済水域(EEZ)への飛来は確認されていない。航空機や船舶への被害報告も、現時点では確認されていないという。mod.go.jp
海上保安庁が公表した情報では、午前9時19分ごろの1発は約220キロ、午前9時36分ごろの1発は910キロを超えて飛行した。後者については変則軌道で飛翔した可能性も含め、日米韓が分析を進めている。www6.kaiho.mlit.go.jp
南北が相次いで極超音速兵器を誇示
今回の発射に先立ち、韓国は8日、李在明大統領の立ち会いの下で、国産の極超音速兵器の試験発射に初めて成功したと発表した。一方、北朝鮮も3日、金正恩総書記の立ち会いの下、極超音速弾頭を搭載したとする中距離ミサイルの発射訓練を実施したと発表している。fnn.jp
韓国軍は12日の発射について、韓国の試験成功への武力示威に加え、北朝鮮自身の兵器開発計画に沿った成果を誇示する狙いがあると分析した。単発の対抗措置だけでなく、継続的なミサイル能力の強化という側面もあるとみている。聯合ニュース
ただし、今回発射されたミサイルが極超音速兵器だったかどうかは確定していない。聯合ニュースの分析を伝えたFNNによると、極超音速ミサイルの可能性がある一方、通常の弾道ミサイルだった可能性も残る。発射の意図と兵器の種類は、区別して受け止める必要がある。fnn.jp
EEZ外でも続く安全保障上の課題
韓国の国家安保室は緊急会議を開き、今回の発射を国連安全保障理事会決議違反として非難し、直ちに停止するよう求めた。reuters.com
今回、日本への直接の被害は確認されていない。しかし、南北が兵器の性能を示し合う動きが続けば、地域の緊張をさらに高めるおそれがある。日本にとっても、落下地点の確認に加え、飛行軌道や発射能力の変化を把握することが課題となる。EEZ外への落下という結果だけで安心せず、日米韓の情報共有と警戒態勢を維持する必要がある。







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