デモをやりまくるフランスの若者と、金儲けの方法を模索するイギリスの若者

過激化するフランスの若者たちのデモ

フランスでは、政府が教育に対してもっと投資するべきだということで、組合の後押しを受けた若者たちがフランス全土でかなり過激なデモを行い、インフラなどを破壊する行為に及び、6,000人余りの若者が逮捕されました。

あまりの過激さに驚かれた方も多いでしょう。そして、日本の左翼系メディアや有識者の中には、日本人はフランスに倣ってデモをやるべきだと煽っていた方々もおりました。そして彼らは、欧州ではこれが標準だと言い張るのです。

過激すぎるフランスの「デモ」

しかし、それは大きな間違いです。こんな過激なデモをやり、街を破壊しているのはフランスだけです。

私が住むイギリスでもこういったデモはありますが、それをやっているのは、超過激な活動家やそれを職業としている人々です。実はイギリスの一般的な学生はこんなデモをやることはほとんどありません。これは私の著書『世界のニュースを日本人は何も知らない』シリーズでも度々解説しています。

街の破壊に費やされる莫大な税金

なぜなら、教育への支援と街を破壊することには全く相関性がないからです。街を破壊してしまったら、また税金を使って直さなければいけませんから、税金を浪費することになります。

特に学生が一生懸命破壊していた銅像やバス停などは、その修復に大変な費用がかかります。フランスも建物は石造りだったりするので、ペンキやスプレーで汚されると、清掃や修復には大変な手間がかかります。専門業者が高圧洗浄機と特殊な洗剤を使って作業しなければなりません。

これは不動産を持っているとよくわかります。古い建物の場合、窓枠や装飾が破壊されることもあります。それは職人が直さねばなりません。バス停に使われているガラスは強化ガラスです。大変高価です。

そして、フランスの学生が要求していたこともまたバカげています。教員の数を増やせとか、クーラーをつけろと言うのです。そんなことは暴力を使って要求するようなことではありません。

しかし、フランスの学生の環境というのは、実はイギリスに比べてはるかに恵まれていますし、設備だって日本よりもはるかに豪華だったりするのです。

しかも勉強時間もそれほど多くはなく、学生に対する要求だってそれほどありません。しかし、フランスの学生は勉強しないから、OECDの統計によりますと、G7加盟国で最も下のレベルです。学力はOECD加盟国の平均以下です。

イギリスと違ってフランスは社会主義的ですから、税金を教育や社会保障などにどんどん使っておりますが、そんなに投資をしても結果が伴っていないのです。そして当の学生たちは勉強しておりません。そんな人たちに投資をする価値はないのです。

起業に熱心なイギリスの若者たち

しかし、フランスよりも支援を受けていないイギリスの若い人たちは、フランス人とはやはりメンタリティーが全く違います。彼らは教育をよくしろと要求するよりも、自分で商売を始めてどうやって稼ぐかということに非常に熱心です。

隣の国であっても、海を挟むと考え方が随分違います。

イギリスの人たちは、若い人でも独立心旺盛で、自分で問題を何とか解決してやろうという気概があります。したがって、若い人でも実際に商売を始めたり、何か新しいことをやろうという熱意があります。そしてスピードがすごく速いのです。

そして意外とそういう人たちが始めた商売が大きくなっていきます。イギリスは欧州で最も起業するのが簡単で、破産もしやすい国です。そして欧州で最も起業資金を得やすい国でもあります。税務も非常に透明性が高く、申告もやりやすくなっており、会社設立も簡単です。雇用規制も欧州で最も緩いのです。

ですから、フランスをはじめ、スペインやオランダやドイツからも、起業したい若者や熟練した人々がやってきます。

日本が学ぶべきはデモよりも独立心

日本はフランスのワガママな若者たちから学ぶことは一切ありません。街を破壊し、社会を不安定化させる人々は変革をしているわけではありません。一部は過激派に先導されています。一方で、イギリスの若者のように自分で何とかやってやろうという独立心からは学ぶことがあると思います。

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