11月1日(日)、東京都議会議員補欠選挙が千代田区で行われました。
昨年の都議選で当選した佐藤沙織里さんが、約1年で議員辞職したことに伴う補選です。千代田区は定数1の1人区のため、欠員が出ると補欠選挙になります。
1つの議席をめぐって8名が立候補する激戦となり、無所属・元自民党区議の林則行さんが当選されました。おめでとうございます。
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この結果は、いわゆる番狂わせと言ってよいと思います。
私も事前に「千代田はどうなりますか」と聞かれれば、都民ファーストの会の永戸考さんでしょう、と答えていました。
永戸さんは40歳の弁護士で、経歴も申し分ありません。小池知事が全面応援し、樋口高顕区長も全面応援。ポスターには知事と区長の顔が並び、知事は連日応援演説に入っていました。さらに公明党の推薦もありました。
組織票に、知事と区長の全面支援。頭ひとつ抜けていると見るのが普通です。
ところが結果は、以下のとおりでした。
- 林則行さん(無所属)5,360票(28.1%)
- 永戸考さん 4,612票(24.2%)
- 竹本遥さん(参政党)3,117票(16.4%)
- 浜森香織さん(立憲民主党)1,940票(10.2%)
- 維新候補 1,423票
- 共産党候補 1,384票
林さんが748票差で逃げ切りました。
実はこれ、再選挙になってもおかしくない選挙でした。定数1の選挙では、有効投票の4分の1(25%)以上を取らないと当選できない法定得票の決まりがあります。
林さんでも28.1%。2位の永戸さんは24.2%で、このラインに届いていません。8人が出たことで、それだけ票が割れたわけです。
3位には参政党が入りました。横浜市長選挙に続き、参政党の勢いが都内でも続いていることがわかります。
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では、なぜ本命候補が敗れたのか。私は3つの要因があると見ています。
1つ目は、「小池票」が乗らなかったことです。
小池知事の風は、吹くときと吹かないときがあります。これは以前から申し上げていることです。
あまり知られていない女性候補が出て、小池さんが応援している。そうすると「小池さんが推すなら」と、知事の支持層がそのまま乗ることが多い。
一方で、候補者自身の色がはっきりしていると、小池さんの票は移りにくくなります。男性の弁護士で、個性が確立している永戸さんは、知事とは「別人格」と受け止めた有権者が多かったのではないでしょうか。

小池百合子東京都知事 東京都HPより
2つ目は、「落下傘」への厳しい目です。
前回当選した佐藤さんは、千代田区に根ざしてきた方ではありませんでした。その方を選んだ結果、1年余りで辞めてしまった。
だから次は、ずっと千代田区で取り組んでくれる人がいい。そうした思いが区民の皆さんに強くあったと思います。
林さんは与謝野馨元衆院議員の秘書を経て、区議を6期22年。落選も経験しながら、千代田を離れずに活動してきた方です。この積み重ねへの信頼は大きかったはずです。
3つ目は、無所属だったことです。
千代田区の自民党内で意見がまとまらず、林さんには党の公認・推薦が出ませんでした。私はこれが、結果的にプラスに働いたと見ています。
高市総理の人気もあって自民党は健闘していますが、それでも「自民党だから入れない」という方は一定数います。1人区では、自民党の支持層を固めるだけでは勝てません。
無党派層をどう取り込むか。無所属なら、地元で長く頑張ってきた林さんに入れてみよう。そう考えた方が少なくなかったのではないでしょうか。
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小池知事にとっては、ひとつの打撃です。
都民ファーストの会だから当選する、知事が応援したから当選する、というわけではない。練馬区長選挙に続いて、そのことが示されてしまいました。
知事ご本人の人気は健在でも、都民ファーストの会という組織は盤石ではない。都内の選挙で、それが見えてきています。
参政党は引き続き強く、私たち維新には厳しい結果でした。ご支援いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
来年の統一地方選挙に向けて、各党がこの結果を踏まえて戦略を練り直していくことになると思います。引き続きご指導いただければ幸いです。
編集部より:この記事は、前参議院議員・音喜多駿氏のブログ2026年11月5日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。







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