超人スポーツ協会設立から1年。記念シンポを慶應義塾大学三田キャンパスで開催しました。
技術の導入で誰もが超人になれるスポーツの開発・普及を進めています。
これまで100クリエイター、10競技、1万人体験者を生んできました。
http://superhuman-sports.org/
2016年の方針は三本柱です。
1. 産業創出(開発者支援)
2. 文化創出(競技者支援)
3. 研究創出(研究者支援)
創ります。
産業創出としては、超スポの公認競技やクリエイターの認定、デジタル特区「CiP」での超スポ特区の設置を考えています。今年の目玉として「超人スポーツゲームス」を開催することを企画しています。
http://superhuman-sports.org/officialsports/
パネル討論には、横浜スタジアム岡村社長、為末大さん、早稲田大学スポーツ科学学術院間野教授に参加いただきました。産業界、スポーツ界、学術界。暦本純一・稲見昌彦の両東大教授とぼくの共同3代表も登壇しました。
岡村さんは総務省の後輩でもあるんですが、横浜という場の活用を提案。協会としてもスタジアムで超スポが暴れることを夢見ております。
為末さんは身体とゲームの融合に期待を示しました。世界級のアスリートが技術にオープンな姿勢を見せてくれるのはとても心強い。ぼくらとは言葉の重みが違います。
間野さんはレガシーの重要性を説きます。そしてオリパラでスポーツ産業を5兆円から15兆円に3倍増させるという政府方針を提示しました。
産業3倍増となると、プロスポーツを活性化するだけでなく、より多くの人がスポーツを楽しむ、スポーツする楽しみを広げる努力が欠かせませんね。そのためにどうすればいいでしょう。
スポーツ・クリエイターを生む。
どこでもスポーツできるユビキタスな環境を作る。
技術をどんどん取り込む。
パネラーから指摘された方策は、人と環境と技術という、箱モノではないソフトな提案でした。
ゲーム普及期の高橋名人のようなヒーローが欲しい。超スポ名人。
プロ化して稼げるように、超プロスポーツも欲しい。
すべきことが少し見えてきました。
編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2016年11月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。