眞子内親王のご婚約には、まず、お祝いを申し上げたい。報道されているとおり、慎重に準備を進めてこられてこられたということなら、結構なことだ。比較的、若い年齢での結婚は、少子化の歯止めにもなってそういう意味でも喜ばしい。
また、親王など男性皇族の結婚については、「第十条 立后及び皇族男子の婚姻は、皇室会議の議を経ることを要する」とされており、女性皇族の結婚は皇室会議の議を減る必要もなく、純粋に個人的な問題である。
ただし、もし、女性宮家の創設といったことが議論され、いったん皇籍を離脱した女性皇族や旧宮家の男性が皇族となる場合、その配偶者にはいかなるチェックが行われるべきかが問題になってくる。
私の皇位継承についての考え方は、
①現在のルールで決まっている順位を変更すべきでない(つまり皇太子殿下、秋篠宮殿下、悠仁親王という順序は変更すべきでない)
②旧宮家などの復活と女系による継承は両方とも可能性を探らないと国民的合意が得られないから互いに排除すべきでない。旧皇族と女性皇族の結婚はひとつの可能性だが、眞子様の婚約で選択肢がまた減ったと言うことに稔。
③結婚後の女性皇族や旧宮家に公務を分担してもらうべきだが、それは宮内庁嘱託などのかたちで可能だ
④皇位継承者を増やすためには旧宮家の人々や明治天皇以降の女系子孫の男子を既存、あるいは、近年に消滅した宮家の猶子という形で宮家をたてさせることが適当(悠仁さまと同世代の男子を成人前後にというのが適当)
⑤形式的にせよ実質的にせよ今上陛下の子孫に皇位継承権を限定することは大義名分がなく避けるべきだ(ある天皇の子孫に継承権を限定するとすれば中興の祖的な天皇である必要がありそれがあるとすれば明治天皇しかない)、といったところだ。
つまり、たとえば、結婚後の眞子さまご夫妻を皇族として扱うことには反対だが(小室さんを殿下とするのは違和感がある)、公務は続けて戴きたいし、お二人のあいだに生まれた男子は将来の皇位継承候補とするのは、旧宮家など男子男系の可能性も排除されないなら反対でないということだ。
いずれにせよ、悠仁さまのあと男子男系の維持が難しくなるとか言うのが問題になるとしても何十年かあとだ。そのときに備えて準備をしておくことが大事なのだ。
それから、女性宮家を創設しないまでも、結婚された後の女性皇族、その結婚相手、それから旧宮家の人々については、将来の皇位継承や公務の分担という観点から、それに向いた職業活動をされるように、政府も配慮していいのでないかと思う。