上海万博の開幕当初、予想外に入場客が少なかったが、ここに来て、非常に万博客で賑っている。平日で平均40万人以上の来場客がいるという事である。
私は、万博会場から1kmも離れてないところに住んでいるが、普段より人が増えた感じはあまりしないが、ホテルの予約状況を確認すると万博会場の近くの5ツ星、4ツ星レベルの高級ホテルは、常に満室である。また、中国全土をチェーン展開しているビジネスホテルなどは、通常より高い値段で、部屋を販売しているが、どこも予約でいっぱいと言う状況である。
万博に向けて相当、ホテルが増えたが、今のところ、その狙いが当たったのではないかと思っている。しかし、万博が終了して、乱立したビジネスホテルなどは、コスト競争が激化することは予想できる。
上海のビジネス感覚は、儲かるとなれば、一斉に、多くの人が同じことを始める。上海人の友人もよく言うが『上海でビジネスして、良いのははじめだけ。そのうち、みんな真似をして、コスト競争が激化して、すぐに儲からなくなる。だから、1、2年で回収できないビジネスはしたくない。』と話している。
大阪万博を超えるか?といわれている上海万博だが、この賑わいも、あと4ヶ月ほどである。この賑わいが過ぎた後に、上海のホテル産業がどのようになるか少し心配がある。新聞を見ていると
【上海万博】入場者2000万人突破、史上最大の動員作戦、「大阪超え」に号令
という記事が出ていた。上海万博の入場チケットのプレゼントは、各企業の集客モデルになっているように思う。量販店や、ガソリンスタンドなどで、抽選で万博入場券プレゼントなどのキャンペーンを行なっている。
記事に出ているように、地方政府が奨励金を出しているかどうかわからないが、地方からの団体客が毎日にように押し寄せている。うちの会社も、社員の福利厚生で上海万博のチケットを配り、社員と一緒に上海万博に見に行った。
なんでも、一位の好きな中国であるが、今度の上海万博も夏休みシーズン、秋の観光シーズンを利用して、販売促進を続けることは間違いない。
どこまで、数字が伸びるか楽しみである。